59話 ページ13
「えっと、はじめまして、きりやん様。私はAです。数日前からこのお城で働かせてもらうことになりました!」
よろしくお願いします、となるべくはっきりした声で言えば、「Aっていうの?うん、よろしくね」と返ってきた。その声色は、優しい。
「転んだの、大丈夫?痛くない?」
「全然大丈夫です!むしろ、床がふわふわで楽しかったです!」
「そっか、それならよかった」
楽しかったかぁ、と笑われる。その様子ににこにこしながら、「それじゃあ朝ごはんにしましょうか!用意してきますので、少しAとお話しててください」とフィーさん。
内心えっ!?と思ったが、彼女は大丈夫、よろしくね、とジェスチャーして部屋の外へ出て行く。……まぁ確かに、この暗い部屋に私が料理を運ぼうなら、全てひっくり返してしまうかも。
納得してうんうん、と頷いていると、「ねぇ、A」と呼ばれた。
「はい、なんですかきりやん様?」
「Aは、どうしてこの城に働きにきたの?」
真剣な声だった。それはアンナさんの身代わりで、と言おうと思って、はたと気がつく。先ほどのフィーさんの話を思い出したからだ。多分、あの意味は……
「……私はですね」
「うん」
「えっと……」
「……うん」
「_____昔から_____このお城に憧れていたんです!とっても!!」
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すみれ - 続編おめでとうございます!この作品とても好きです! (2022年10月23日 21時) (レス) @page2 id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - あの、ちょいちょき面白くてクスッと笑ってしまう所がありとても好きなお話です。これから続きを読んできます! (2022年7月19日 21時) (レス) @page50 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - めっちゃこの小説が大好きで、この小説を読むでいる時間が一番幸せです(^-^)これからもよろしくお願いします (2021年9月16日 16時) (レス) id: dab527b906 (このIDを非表示/違反報告)
サンセットマリン - スカ一さん» はい、大丈夫です。よろしくお願いいたします。 (2021年9月16日 6時) (レス) id: 58697e3d5e (このIDを非表示/違反報告)
スカ一(プロフ) - サンセットマリンさん» おはようございます、お世話になっております。ご了承頂きありがとうございます。では、今回の件はこれにて終了とさせて頂きたく思います。また、作者名、作品名を伏せて事の経緯の説明を当方の作品内でさせて頂いてもよろしいでしょうか? (2021年9月16日 6時) (レス) id: c3f5308968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サンセットマリン | 作成日時:2021年9月7日 18時