幼稚な彼女③【須堂夏樹】 (ページ2)

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翌日

学校に着くと、なぜだか一箇所に生徒が賑わっていた。

私も南ちゃんたちとみんなの視線の先を見るべく、人ごみに入っていく。

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果たし状

バスケ部VS第二バスケ部
バスケ対決開催!!
明日、放課後より、体育館にて待つ!!

　生徒会執行部
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と書いてある大きい紙が貼ってあった。

「果たし状･･･?」

美森「なにこれ笑える～えっえっ?第二バスケ部ってあの生徒会?」

エミリー「ばっかじゃないの?勝てると思ってんの?」

南「生徒会室、占拠されて頭おかしくなったんじゃない?」

玲奈「なっちゃったんじゃない?」

私には生徒会のみんなの考えは想像できず、ただただこの試合が悪い方向に進まないことを祈るばかりだった。

「大丈夫かな･･･」

南「あっち側から仕掛けてきてるんだから、大丈夫なんじゃない?」

「うん･･･」

ふと、隣を見たら廊下の先に、生徒会のみんなが集まっていた。

いるま「第二バスケ部ってなんだよ?聞いてないよ」

ハタロウ「バスケ対決なんてボロ負けに決まってんじゃん」

ツバメ「だって生徒会でも何かしたいってみんな言ってたじゃん!!」

治「そんなことで恥かきたくないよ!!」

ちひろ「だ･･･大丈夫だよ。あいつらが受けるわけないよ」

夏樹「受けてやるよ!!」

夏樹くんの声がした。

今日、朝登校してから男子４人は見かけてなかった。

どこ行ってたんだろ?

果たし状のことは知ってたのかな?

私は無駄な争いを防ぐべく、生徒会のみんなの元へ走った。

生徒会のみんなのところに着くと、夏樹くんたちは階段の上の方にいるのだと分かった。

でも、夏樹くんたちは私のことは気づいていないみたいだ。

波留「いっそのこと公開処刑にしてくれってことだろ?」

夏樹「どれで?なに賭けんの?」

夏樹くんが不敵に微笑んだ。