0-6 夏樹side ページ8
転校生が来たらしく、教室が騒つく。
転校生が特サだと朝、陸から聞いてから興味などなかった。
だから、自己紹介さえも聞く気にも、ましてや顔など見る気は起きなかった。
だが、自己紹介が始まり教室が静かになり、俺の耳にそいつの声が届いた瞬間、俺は顔を上げた。
理由なんて分からない。
ただの気まぐれ。
だが、そいつの声は、とても弱々しく震えたソプラノの女らしい声。
そいつは子供っぽくて美人ではない。
でも、日光を知らないのではないかと思う程の色白と、物凄く華奢な体のせいか、独特の雰囲気を出していた。
名前はAA。
深く俺の頭に刻まれた気がした。
壺井が教室から出て行くとそいつは、男女問わず結構な人数に囲まれていた。
もちろん俺らはそいつらに混ざるつもりはない。
プラチナの俺らにとっては、特サが勝手に自分たちが意図してない事で騒ぐのは不快で、俺らはこの日授業以外は娯楽室で過ごすはめになった。
放課後も例外でなく、娯楽室で過ごしていると、下の入り口付近で話し声が聞こえた。
まず、反応したのは香田だ。
それに続きタクト、俺たちと続いた。
波留｢確か…名前は…｣
夏樹｢AA｣
予想通りだが、プラチナの皆でさえ驚いている。
まぁ、この時も気まぐれ程度だった。
南｢珍しいわね(笑)名前を覚えるなんて｣
その通りだ。
1特サの奴の名前まで頭に入っていて、そいつと話している。
次のターゲットはこいつだろうと思った。
ここまで俺が初対面で気になるなんて。
｢ねぇねぇ、どなた?｣
そう言って、そいつは男子の腕を叩き、首を傾げた。
それを見ていた案内していた男子全員が顔を真っ赤にしていた。
そうか、なるほど。
こいつは男子にモテるみたいだ。
そして、今日の様子からしてみると、女子からは下らない嫉妬でハブられているのだろう。
南｢貴女も大変ね。こんな変な奴らに好かれて｣
だが、その南の言葉への返答は誰もが予想してなかった言葉だった。
その言葉を聞いて、こいつは単純で天然で南の好かれての言葉さえも、純粋に友愛や敬愛などととらえるとしか考えられなかった。
だから、俺はこいつを苦しめ、この顔を歪ませ、泣く姿を見たいと思った。
夏樹｢お前は、そいつらが裏で自分とは違う考えで動いているとは考えない訳?｣
｢え?｣
この顔で確定した。
夏樹｢面白いじゃん(笑)｣
AAは次のターゲットだ。
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いちごくりーむ(プロフ) - アミーゴさん» ありがとぉ！嬉しい！！ (2015年4月27日 0時) (
レス) id: 2a820b5d04 (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ(プロフ) - 続編も読みます♪どんな形であれ、読みます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))笑 (2015年4月27日 0時) (レス) id: bf0677ba69 (このIDを非表示/違反報告)
いちごくりーむ(プロフ) - 明花さん» りょーかいです。では、2話からは続編として、更新します！ (2015年4月26日 11時) (レス) id: 2a820b5d04 (このIDを非表示/違反報告)
明花 - いいんじゃね (2015年4月26日 11時) (レス) id: 6b882e7c14 (このIDを非表示/違反報告)
いちごくりーむ(プロフ) - いきなりですが、1話が終わったので移行しようかどうしようか迷っています。結構な話数に達しているのですが、どうしたら読者側もいいですかね？ (2015年4月25日 22時) (レス) id: 2a820b5d04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごくりーむ | 作成日時：2015年3月13日 21時
