1-9 ページ32
翌朝、私は娯楽室でまったり過ごしていた。
昨日の春奈さんへの行動とは打って変わって、今日は穏やか。
きっとみんなは春菜さんが嫌いなんだ。
ここまで来ると、私はみんなを春菜さんに近づけなければいいのだと少しは分かってきた。
でも、それが甘い考えだということは、この時の私は知らない。
娯楽室では、南ちゃんたちはチェス、夏樹くんとタクトくんはダーツ、陸くんと波留くんがビリヤードをしていた。
私はダーツを見ていた。
なぜか、それはダーツもビリヤードもチェスも、この学校に来るまでは全く見たこともなかった。
だから、やってみたいと思ったのだけど、チェスもビリヤードもルールが難しい。
なので、ダーツならと今夏樹くんとタクトくんのやっているのを見て勉強中って訳です!!
「やっぱ難しそうだなぁ〜」
夏樹「何、やりたいの?」
私の呟きに反応して、2人がこっちを見る。
「え、でも、まだ勉強中で…」
タクト「勉強中って(笑)こういうのってやって上手くなるもんでしょ」
夏樹「教えてやるから、こっち来い」
「うん…」
不安だけど、夏樹くんの元へ寄る。
すると、私の手に矢を握らすと、夏樹くんはその上から握った。
「わっ!!」
夏樹「ん?」
夏樹くんはなにも気にしてないようだった。
でも、すごく体が密着していて、恥ずかしかった。
タクト「A顔真っ赤(笑)」
「だって〜」
そう言って、夏樹くんから離れた。
夏樹「なんで照れてんの?」
「え〜と…」
タクト「確かに(笑)いつも膝枕とかしてんじゃん!!あっちの方が恥かしくね?」
夏樹「今更だろ?」
「なんか恥ずかしかったんだもん」
タクト「可愛い〜(笑)」
夏樹「ほら、やるぞ」
そして、夏樹くんによるダーツ講座はもう一度開催された。
夏樹「こうやって」
夏樹くんにサポートしてもらって投げた矢は綺麗に飛んで、円の中心に吸い込まれた。
「すごいっっ!!真ん中!!」
私は嬉しすぎて、ぴょんぴょん跳ねた。
「ねぇ夏樹くん!!真ん中だよ!!」
夏樹「あぁ」
夏樹くんは微笑んだ。
タクト「Aすげーよ!!」
「やった〜!!」
美森「何騒いでんの?」
「ダーツ!!」
波留「え?Aが?」
「うんっ夏樹くんと一緒に!!」
陸「なるほどね…すごいね」
南「ふふっうん、すごいわ」
みんなが褒めてくれた。
みんなが真ん中に当たったのは、夏樹のおかげで、それでもはしゃぐ私を見て、微笑ましく見ていたのを私は知らない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 286人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちごくりーむ(プロフ) - アミーゴさん» ありがとぉ！嬉しい！！ (2015年4月27日 0時) (
レス) id: 2a820b5d04 (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ(プロフ) - 続編も読みます♪どんな形であれ、読みます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))笑 (2015年4月27日 0時) (レス) id: bf0677ba69 (このIDを非表示/違反報告)
いちごくりーむ(プロフ) - 明花さん» りょーかいです。では、2話からは続編として、更新します！ (2015年4月26日 11時) (レス) id: 2a820b5d04 (このIDを非表示/違反報告)
明花 - いいんじゃね (2015年4月26日 11時) (レス) id: 6b882e7c14 (このIDを非表示/違反報告)
いちごくりーむ(プロフ) - いきなりですが、1話が終わったので移行しようかどうしようか迷っています。結構な話数に達しているのですが、どうしたら読者側もいいですかね？ (2015年4月25日 22時) (レス) id: 2a820b5d04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いちごくりーむ | 作成日時：2015年3月13日 21時
