0-11 夏樹side ページ13
今この屋上に誰かが入ってきたら、異様な光景で立ち尽くすだろう。
仰向けで涙を流す女子と、入口で男子が4人その女子を見ている。
昨日の俺が見たら、何をやっているんだと鼻で笑うだろう。
あんな女1人を完璧に信じさせれないなんてな。
なんて自虐趣味のない自分がこんな事を考えていた、その時だった。
A「もっと･･･強くならなきゃ･･･」
タクト「えっ･･･」
その声は、今までに聞いたAの声の中で1番細く、儚げだった。
そう呟いたあと、手を上に伸ばし、ストンっと力なく落ちた。
その時の横顔は、悲しげだが強ささえ感じるほどの複雑な表情だった。
「行くぞ」
俺たちは、娯楽室に着くまで誰1人として口を開かなかった。
タクト「あのさ･･･」
初めに口を開いたのはタクトで、それは娯楽室に入って何分かたった時だった。
波留「なんだよ･･･」
タクト「Aちゃんのk･･･」
「Aを側におく」
3人「っ!?」
陸「それは、ターゲットとしてって意味じゃないよね?」
「あぁ。仲間としてだ。」
陸「そうだよね。あの顔見たらそうおもうよね。」
タクト「俺、賛成!!」
波留「俺も」
陸も言っていたあの表情が頭から離れない。
Aを苦しめ、泣き顔を見たいと思ってた俺が泣き顔を見た瞬間に守りたい･･･
いや、そんなかっこいいものではなく、俺という籠に閉じ込めて、外敵すら見えないようにしたいとすら思ってしまった。
「こんな事･･･初めてだ」
その日のうちに、俺はプラチナの女子たちにAをターゲットから外し、仲間にするという内容の連絡をした。
女子からは、理由や説明を求める内容がしつこいぐらいに来た。
南は他と違く、「そう、明日から楽しみにしてる。」の一文だけだった。
明日からが楽しみだ。
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いちごくりーむ(プロフ) - アミーゴさん» ありがとぉ！嬉しい！！ (2015年4月27日 0時) (
レス) id: 2a820b5d04 (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ(プロフ) - 続編も読みます♪どんな形であれ、読みます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))笑 (2015年4月27日 0時) (レス) id: bf0677ba69 (このIDを非表示/違反報告)
いちごくりーむ(プロフ) - 明花さん» りょーかいです。では、2話からは続編として、更新します！ (2015年4月26日 11時) (レス) id: 2a820b5d04 (このIDを非表示/違反報告)
明花 - いいんじゃね (2015年4月26日 11時) (レス) id: 6b882e7c14 (このIDを非表示/違反報告)
いちごくりーむ(プロフ) - いきなりですが、1話が終わったので移行しようかどうしようか迷っています。結構な話数に達しているのですが、どうしたら読者側もいいですかね？ (2015年4月25日 22時) (レス) id: 2a820b5d04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごくりーむ | 作成日時：2015年3月13日 21時
