決心 ページ39
KI「Aさん、よろしく。」
「NGはナシよ。
嫌いな人間の顔、見たくないでしょ？」
そういってヨンウンの前に立つ。
KI「なんでずっと黙ってた…
お前…」
追い込まれる。でも…
「好きだった…でも…好きだったからこそ、突き放した。
それの何がいけないの？
私…今でもあなたを愛してる…」
次の瞬間カットがかかる。かなりほっとした…そして…
監督「よかったよ…氷の女王のような表情から穏やかな笑顔になるなんて…
やっぱりこの仕事はAにもっていって正解だよ。」
そういわれると女優をやっていてよかったって思う瞬間だけど…
「私…そんな表情でしたか？」
監督「なんだよ…
無意識か？Aもチェックするか？」
そういわれてカメラチェックをする。これが…私の演技…？
氷の女王のような表情から、すごく穏やかな顔でヨンウンを諭すかのようにセリフを言っていた。
監督「ぐっと来たよ…ほらその証拠に…後輩二人も涙目。一人に至っては涙腺崩壊だぞ？」
そういって指差すほうを見れば、ハナとヨンミナは目に涙をため、スホは…アイドルを忘れて大泣きだよ。だから…
「ヨンミナ、あんたバカ？
なんでビービー、ビービー男のくせに泣くのよ。弱虫…弱っちい男にハナは任せられないけど？」
そういえばヨンミナは苦虫を噛んだかのように笑う。
YM「勘弁してよ…Aヌナ。
俺が弱っちくても、ハナがたくましい…」
ﾊﾅ「ヨンミナ！
Aオンニ…やっぱり私はAオンニにかなわない…。」
そういわれた瞬間…私の中で何かが切れる。今まで積み上げてきたものが音を立てて崩れ落ちた。
そうか…私は今なら素直になれる。だから…
「ミンソクオッパ、今日は自由にして？」
そういって私は急ぎ足でヨンウンのもとへと向かう…今日私は素直になれる…だから…
「ヨンウン。
今日、ヒニムも誘ってごはん行こう？」
そう言えた。私はヒニムとそれから…ミノにメールを入れた。
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作者名：いっちー | 作成日時：2014年1月3日 12時
