丘*MinWoo* ページ30
昨日のイ・ミンソクの言葉が引っ掛かる。
僕…どうすればいい？
カン・Aを僕の心から追い出さないといけないの？そう思うと…すっごい苦痛。
でも…本当にイトゥク先輩が好きなのかな？
僕は何も知らないままカン・Aの家の前まで行く。でもすぐにやめてカン・Aと最初に出会った場所へ行く。そしていろんな場所を歩く…
そして僕は丘にたどり着く…何でここに来たのかはわからない。ただ…
今までカン・Aと一度も来たことはないけど、メンバーと一番最初に誓い合った場所…。なんでここに来たんだろう…？
昨日のイ・ミンソクの言葉が引っかかっていた。
ﾐﾝｿｸ「俺は…カン・Aと出会ってカン・Aにすべてを託そうと思ったのはあいつの演劇を見たからだ。
あいつは…訛癖が強いのにカメラが回れば訛はなくなるんだ…俺はAに聞いたよ。釜山の海雲台で。
お前は一生女優でいろって。
だから…あいつはどんなに傷ついても女優でいた。
ミヌ…お前だってそうだろ？
ミヌ…お前はまだまだ若い。これからいろんな人といっぱい出会って、いろんな人から刺激をもらうだろうし、恋にだって落ちる。
Aは傷つかない…もうさんざん傷ついたんだから。
でも…あいつの中ではミヌは大事な存在だよ。
ミヌと出会って俺の知らなかったこと…そして人間としての心を取り戻したんだから。」
僕は…カン・Aと出会ってどうだ？
今までのいい子からただ悪態をつくバカになっただけ…メンバーとの約束も忘れたままで、家族との約束も忘れたままだ…
それどころか…
僕がカン・Aの人生に横から入って掻き乱した大悪人じゃないか？
だったら僕は何をやってるんだろう？
すごく寒い夜にソウル全域が見える丘で何を考えたい？
「ミヌ…？」
ダメだ…幻聴まで聞こえる。僕ってカン・Aがそんなに必要なの？腕をグイッと引っ張られると…
「ミヌ…どうしてここに？」
カン・Aと出会った…。
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作者名：いっちー | 作成日時：2014年1月3日 12時
