マネージャーであるために*ミンソク* ページ21
Aの家に迎えに行けばかなりだるそうにしてるAが目に付く。体温を測れば…
ﾐﾝｿｸ「38度…時期も時期だし病院行く。」
でも…こいつはしぶとい。
ﾐﾝｿｸ「お前…その体で仕事は平気なの？」
泣き腫らした目はメイクでごまかしたけど、高熱で平気なのか？
「うん…点滴打ってもらったし、インフルエンザじゃないんでしょ？仕事に行かなきゃ…穴をあけるわけにいかないでしょ？」
力なく笑うA。
キスシーンもない…だから共演者に風邪をうつす心配はないけど…それでもAの異様さにハナは気づく。
ﾊﾅ「オンニ…大丈夫ですか？」
「うん。全然元気…」
ﾐﾝｿｸ「ハナ、NGはナシだ。」
そう言うとAもハナもこっちを見つめる。
ﾊﾅ「え…？」
ﾐﾝｿｸ「Aね、解熱剤と点滴で熱を抑えてる。38度5分もあるから休めって言ったら…
インフルエンザなんかじゃないんだからやれる！そう言ったの…このくそ頑固者が…」
頑固者って失礼なって顔するけど、ハナは心配してやれるのかって疑問形の顔をする。でも…
YM「俺もNG出さないように努力しますね。」
アイドルの根性論が役者の根性論とつながるのか…？でも一人でも穴をあけるわけにいかないのがグループで動くということなのか？
YM「Aヌナにいつもお世話になってるから…今日、俺らのシーンでNG出さないよう頑張ります！」
この男…空気を変える才能がある。ハナの奴…すごい男に惚れたな…。
ｷﾞｮﾝｳﾝ「鉄の女もダメか…まぁー…撮影終わって倒れるなら覚悟はできてるよ。」
ギョンウンの言葉でAは自然と安心する。でもいざ撮影が始まれば…あいつは熱がある人間には見えない…
あいつは…
女優だ。本物の女優…
女優カン・Aはどんな時でも演技をこなす大女優だ。撮影が終わってからでも…ダウンはその場でなんかしない。
車の中で横たわるAを見ると正直…尊敬の言葉以外でない。
だから…全身全霊をかけて俺はこいつを守る。昨日行ったことが本当のことなら俺は…ちゃんと向き合わなきゃいけない。
イトゥクにも…ミノにも…そしてミヌにも。smと正面からぶつかることは避けたい。でも…避けてばかりだったらAに申し訳ない。
だから向き合う…
でも…ミヌとどう向き合えばいい？ヨンミナが傷ついたらハナはどう思う？
あの時みたいな失敗を繰り返さないために俺がどう動けばいい？
でも考える前にその時は訪れた…
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作者名：いっちー | 作成日時：2014年1月3日 12時
