星に願いを。 (ページ2)

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「はは(笑)ごめんごめん」

幼稚園、小学校、中学校、高校、そして大学。

私、立花Aは、＂何故か＂カワカミタクロウとずっと一緒だった。

「でもさ、付き合えたら幸せじゃない？見た目も全然かっこよくて、頭も良くて！私だったら相当幸せなんだけどな～」

親友3人が、キラキラした目でこちらを見てくる。そんなに彼に夢を見ているのか。

私たちを挟むテーブルに昼食が置かれているものの、話に夢中で食べるのを忘れているようだった。

「ん～～～～…そう、かな？」

私なりに一生懸命に考えてみたものの、あまり良い答えには辿り着かなかった。

お腹空いた。

現在時刻は午後12時35分。そろそろ来るだろうか。

「…いた。A」

「あ、たくろう来たから行くね」

「はーい、王子様とごゆっくり」

「だから、違うってば！(笑)」

冷やかされつつも、また明日、と手を振ってたくろうの元に走って行った。

「お疲れ。レポート提出できた？」

「あ～ぎりぎり。そういえば昨日夜中連絡してごめん」

「ぜーんぜん大丈夫だよ、余裕で起きてたし。たくろうお腹空いてる？なんか食べに行かない？」

「めちゃくちゃ賛成」

こういう、なんでもないような話をするような関係なのだ。彼と私は。昔から。

朝はさすがに別々だけれど、一緒に帰れる日があれば一緒に帰る。時々ご飯を食べに行く。奢ったり、奢られたりする。

別に、恋人ではない。特に好きでもない。居心地がいいから一緒にいる。ただそれだけだった。