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#27 ページ27

なんとも言えない微妙な空気感の中、花火大会は何事もなく終了した。

後味が悪い訳ではないが、どうにも落ち着かずじっとしていられない。


『そろそろ、下行こう?』


「ん、そーだな」


腰を上げると、さっき登ってきた階段を一段ずつ降りる。

やっと開けたかと思えば、今度は人だかり。多くの人が帰路に着こうと境内に集中していたのだ。

満員電車のようにもみくちゃにされながらも、流れに逆らって進み、人のはけた土手まで来る。


『人すごいね、疲れた……』


「やっばいわ。マジで」


『あ、電話』


ヴ〜、とバイブするスマホを手に取ると、表示されていたのは渚沙ちゃんだった。


「"A?!どこにいるの〜?"」


『ごめ〜ん、川沿いの堤防?土手?みたいなとこに居るよ』


『人少なめのところ〜』


「"も〜!待っててよ?!探したんだから……"」


『はいはーい』


通話を切ると、横目で隣を見る。

付き合う、付き合わないじゃなくて、結人は"意識させたくて"告白したらしい。

その告白は、確実に効いているだろう。今だって、心臓がドキドキしてうるさいし、身体が火照っている。

もし2人のどっちかを選べ、なんて言われても決断できなくなってしまった。


『……あーあ。』


来週はクラスのみんなで海へ遊びに行く予定だ。それなのに、こんな調子じゃクラスで海なんて行けやしない。

刺激が強すぎる。

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設定タグ:ミステリアス , 恋愛 , 名前変換オリジナル   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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yura - メチャ面白かったです!更新頑張ってください☆ (2022年11月29日 18時) (レス) @page19 id: 1e139209ca (このIDを非表示/違反報告)
望月れもん.(プロフ) - 結人くん確信犯じゃん..!?渚沙ちゃんたちは今頃どうなってるんだろうなあ.. (2022年11月13日 20時) (レス) @page24 id: fd34f5ea37 (このIDを非表示/違反報告)
望月れもん.(プロフ) - 宮浦くーん…!?まさかそれ自分が食べてたやつじゃないよねー…!? (2022年11月8日 13時) (レス) @page21 id: fd34f5ea37 (このIDを非表示/違反報告)
しいな - 望月れもん.さん» コメントありがとうございます✨いやぁ、実は迷ったんですけどねぇ……。たまには結人にも活躍させてあげようかと(笑)以外に影でバチバチの三角関係になってるかも……?! (2022年11月5日 13時) (レス) id: 55e14e7266 (このIDを非表示/違反報告)
望月れもん.(プロフ) - あナンパおっぱらってくれるのてっきり魅惑的でフシギくんなあの彼かと(( (2022年11月4日 7時) (レス) @page19 id: fd34f5ea37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しいな | 作成日時:2022年8月29日 21時

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