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#24 ページ24

一通りお祭りを一周し、そろそろ打ち上げ花火の開始時刻が迫ってきた。


「A、あっちの方綺麗に見えるってよ」


『ホント?!』


珍しく結人が役に立つ発言をする。

……珍しく。


「行くか」


『だね〜』


花火にワクワクして、足が自然と早歩きし出す。

神社の裏側にある小高い丘。軽く雑草を掻き分けると、小さな階段が出てきた。


『すごい、こんなところあったんだ』


「な、俺も部活の先輩から聞いて知った」


そこはまさに秘密の抜け道みたいで、足元は薄暗く良く見えない。

スマホのライトをつけて石段を一段ずつ上っていくと、階段のひび割れた隙間から、小さな花や雑草が生えていて、歴史を感じられる石段だった。

ようやく上り終えると、頂上は開けていた。

鬱蒼とした林は一切なく、背丈の短い雑草だけが生えている。


『わぁ……すごいね、ここ』


「な。景色めっちゃ見えるわ〜」


そこでふと、宮浦くんと渚沙ちゃんが居ないことに気がついた。


『結人、宮浦くんと……』


「ん?どした?花火始まるよ」


『あ、……うん。なんでもない』


タイミングが重なってしまい、言い出す機会を失ってしまった。

なんとなく、わざと被せられた気もするが気にしすぎだろうか。

胸に残る不快感を閉じ込め、空を見上げる。



『あ。夏の大三角形見っけ……』









_満点の星空は美しかった。

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設定タグ:ミステリアス , 恋愛 , 名前変換オリジナル   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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yura - メチャ面白かったです!更新頑張ってください☆ (2022年11月29日 18時) (レス) @page19 id: 1e139209ca (このIDを非表示/違反報告)
望月れもん.(プロフ) - 結人くん確信犯じゃん..!?渚沙ちゃんたちは今頃どうなってるんだろうなあ.. (2022年11月13日 20時) (レス) @page24 id: fd34f5ea37 (このIDを非表示/違反報告)
望月れもん.(プロフ) - 宮浦くーん…!?まさかそれ自分が食べてたやつじゃないよねー…!? (2022年11月8日 13時) (レス) @page21 id: fd34f5ea37 (このIDを非表示/違反報告)
しいな - 望月れもん.さん» コメントありがとうございます✨いやぁ、実は迷ったんですけどねぇ……。たまには結人にも活躍させてあげようかと(笑)以外に影でバチバチの三角関係になってるかも……?! (2022年11月5日 13時) (レス) id: 55e14e7266 (このIDを非表示/違反報告)
望月れもん.(プロフ) - あナンパおっぱらってくれるのてっきり魅惑的でフシギくんなあの彼かと(( (2022年11月4日 7時) (レス) @page19 id: fd34f5ea37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しいな | 作成日時:2022年8月29日 21時

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