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「じゃあ、今から俺が言うこと全部、単純に、素直に捉えてみて」
『……？…わかりました』
先輩は、一呼吸置いて口を開いた。
「俺がここに逃げてきたのは、Aちゃんがいるって思ったから」
「Aちゃんに会えた1年間、すっごく楽しかった」
「俺、Aちゃんと会えなくなるの寂しい」
放たれた３つの言葉は、すべてさっき言われたこと。
先輩にどんなに嬉しい言葉を言われても
ただの後輩として見てもらえるように、好きがバレないように、
今までポーカーフェイスを気取って、適当に流すフリをしていたけど
こうして改めて言われると、すごく恥ずかしくて
だけど、先輩の1年間に私がちゃんと存在している気がして、それがすごく嬉しくて幸せだと思ってしまう。
「………どう？」
『……どうって…、』
「これが俺の正直な気持ち。…っていうか、Aちゃんにはいつも本当のことしか言ってないけど」
『……どういう意味ですか？』
「……Aちゃんは、俺の気持ちに気付かないフリでもしてるの？」
ドキッと胸が高鳴る。
それがどういう意味なのか、プラスの方向にしか捉えられない私はばかなんじゃないかと思う。
「周りから、俺は好意を持ってくれてる子と話さないって言われてるの、俺知ってた」
先輩は、実際そうしてたしね、とカラッと笑った。
「だから、俺と話す女の子は、俺に興味が無い子」
期待した気持ちが打ち砕かれる。
やっぱり、先輩にとっての私はどうでもいい人で、私の気持ちは先輩には届いていないと思い知る。
泣きそうになるのをグッと堪えて、それに気付かれないように俯いた。
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「もしくは、俺が好きな子」
不意に頬を包まれた温かさに、顔を上げると
先輩の手が、私に触れていて
先輩の目が、優しく私を見つめていた。
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hinata(プロフ) - ゆかさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！ずっと見てくださってるなんて…ほんと嬉しすぎます！(；；)そう言っていただけるならいくらでも書きますので！これからもぜひよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年2月16日 23時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - 月さん» はじめまして！！読んでいただきありがとうございます(；；)リピ読み…！めちゃめちゃ嬉しいです！！！また気が向いたときにお読みいただければ幸いです…！コメントもありがとうございました！！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 更新嬉しいです！ずっとお気に入り作者登録しております。また新作書いてください！飛んできますので！笑 (2021年2月15日 0時) (レス) id: 3890b64e54 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - hinataさんはじめまして。完結おめでとうございます！保健室とベッド好きすぎてリピ読みさせてもらってます！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - AAAさん» わああとっても嬉しいです(；；) ドキドキしながら投稿したのでそんなこと言っていただけるなんて、、 わたしも頭の中で続編考えてしまいました笑 これからもよろしくお願いします！m(_ _)m (2020年4月14日 19時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年8月18日 5時
