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『ってか、廉こそどうしたの？』
「あ〜…俺は、あれや。俺も怪我」
『怪我？声楽部が？』
声楽部なんて、保健室という場所からは縁遠い部活な気がするけど
そんな部活の部長を務めている彼が、怪我をした、と言っている。
「……声楽部やって怪我くらいするわ」
『え、どこを？』
なんだか腑に落ちない。
それに廉は、いつもより落ち着きがない。
私と同じように、目をキョロキョロとさせているように思えて、なんだか不思議。
「ん、……喉？」
『なにそれ、』
それ、怪我って言わなくない？のど飴舐めるレベルじゃないの？って思ったけど
これ以上聞くな、みたいな顔をするもんだから、追求するのをやめた。
「てか、先生おらんの？」
『ん〜、まだ来ない』
「誰か他の先生、手当てしてくれへんの？」
『あ〜呼んでない。先生待ってようと思ったけど、自分でできるからいいや。先生みんな忙しそうなんだもん』
廉がドサッと私の隣に座った。
狭いソファは二人掛けだけど、少し動くと触れる廉の左肩にこれ以上ないくらいドキドキが募った。
チラッと隣を見れば、綺麗な曲線を描く横顔が視界いっぱいに広がる。
いつもは遠くから見てるこの横顔も、改めて、かっこいいなって思う。いや、そんな簡単な言葉では表せないくらい、すごく素敵なんだ。
不意に私の方を向いた廉とバチッと目が合ってしまって、思わず視線をずらした。
「先生に気遣わんと、怪我したんなら呼べばいいやん。お前って変なとこ遠慮するよな」
『……そう、かな』
言葉のキャッチボールなんてガン無視な私の返答は
俺が話しかけてやってるのに、なんて廉に思われるかも知れないけど
今の私には頭を動かすことなんてできなくて、ただひたすらに神経を右肩に集中させてしまうしかなかった。
「俺が手当てしてあげよか？」
『えっいいよ！出来ないでしょ』
「こんくらい出来るわ。俺サッカーやってたし」
そう言いながら立ち上がって、近くの棚からテーピングを取り出した廉はもう一度私の隣に座り、身体ごと私に向けた。
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hinata(プロフ) - ゆかさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！ずっと見てくださってるなんて…ほんと嬉しすぎます！(；；)そう言っていただけるならいくらでも書きますので！これからもぜひよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年2月16日 23時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - 月さん» はじめまして！！読んでいただきありがとうございます(；；)リピ読み…！めちゃめちゃ嬉しいです！！！また気が向いたときにお読みいただければ幸いです…！コメントもありがとうございました！！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 更新嬉しいです！ずっとお気に入り作者登録しております。また新作書いてください！飛んできますので！笑 (2021年2月15日 0時) (レス) id: 3890b64e54 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - hinataさんはじめまして。完結おめでとうございます！保健室とベッド好きすぎてリピ読みさせてもらってます！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - AAAさん» わああとっても嬉しいです(；；) ドキドキしながら投稿したのでそんなこと言っていただけるなんて、、 わたしも頭の中で続編考えてしまいました笑 これからもよろしくお願いします！m(_ _)m (2020年4月14日 19時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年8月18日 5時
