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『……優しくて、かっこよくて、かわいくて、…ちょっと、いや結構抜けてて、でも努力家で、みんなが見てないところでいつも勉強してる…完璧な人、です』
生徒がいかにわかりやすく楽しく授業を受けられるか、職員室で教科書とにらめっこしたり、いつも鞄にノートをパンパンに詰めてること知ってるんだよって、
そんな気持ちで言葉を選ぶ。
それを分かってか分からずか、岸先生は眉間に皺を寄せたまま、何度も頷いた。
「めちゃくちゃ好き、なんだね」
『好き、です。……めちゃくちゃ』
沈黙が続いた。
顔をドアのほうに向けている岸先生の表情はわからなくて読み取れない。
もしかして本当にバレちゃったかな
なんて今さら焦る気持ちが、何か言わなきゃってズキズキと痛む頭をフル回転させた。
『せ、先生はっ、』
「ん？」
思ったよりも大きく出てしまった声に、ピクッと反応した岸先生は
顔を私に向けてくれた。
『………岸先生の、彼女、さん…は、どんな人…ですか？』
口にした後、聞くべきじゃなかったと後悔した。
先生のノロケを聞いて、私耐えられるのか。
言葉になってしまったものは、今さら訂正できず
岸先生を窺うように目を向けると
大きな目を丸くさせて、私を見ていた。
「……俺の、彼女？」
『いや、あの……あっ、岸先生っ、…や、山田先生に用があったんじゃないんですか？』
俺の彼女、だなんて言わないで。聞きたくない。
自分から聞いたくせに
鼻にツンとくる感覚が、警笛を鳴らしてるのがわかって、しどろもどろになりながらも話を逸らした。
「え、あ〜まぁ…そうなんだけど、」
上半身を起こすと、さらに岸先生との距離が縮まる。
岸先生とは反対側に少し身をずらして、乱れた髪を整えた。
『……えっと、あっ…私も親がもうすぐ迎え来てくれ、…っ！？……』
何が起きたのか分からなかった。
不意に後頭部に手が回ったかと思えば、次の瞬間には唇が何かに触れていた。
目には、今までにない程の距離で、岸先生の顔が映っていて、いや、顔も見えないくらい、要するに距離は０cm。
岸先生が、私にキスをしていた。
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hinata(プロフ) - ゆかさん» いつも読んでいただきありがとうございます！！ずっと見てくださってるなんて…ほんと嬉しすぎます！(；；)そう言っていただけるならいくらでも書きますので！これからもぜひよろしくお願いしますm(_ _)m (2021年2月16日 23時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - 月さん» はじめまして！！読んでいただきありがとうございます(；；)リピ読み…！めちゃめちゃ嬉しいです！！！また気が向いたときにお読みいただければ幸いです…！コメントもありがとうございました！！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 更新嬉しいです！ずっとお気に入り作者登録しております。また新作書いてください！飛んできますので！笑 (2021年2月15日 0時) (レス) id: 3890b64e54 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - hinataさんはじめまして。完結おめでとうございます！保健室とベッド好きすぎてリピ読みさせてもらってます！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - AAAさん» わああとっても嬉しいです(；；) ドキドキしながら投稿したのでそんなこと言っていただけるなんて、、 わたしも頭の中で続編考えてしまいました笑 これからもよろしくお願いします！m(_ _)m (2020年4月14日 19時) (レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年8月18日 5時
