▼（完） ページ11
「だって、それは・・・」
反論ができないと思ったのか
口をとがらせ俯く紫耀。
「紫耀」
名前を呼んでみても、こちらを見ず
さらに口をとがらせるばかり。
あーあ、拗ねちゃったかも。
「紫耀？」
今度は紫耀の前にしゃがみ、
座っている紫耀の顔を覗き込むようにして
名前を呼ぶと
恐る恐る俺の方を向いた瞳と目があった。
「そんな拗ねないでよ。
怒ってるわけじゃないんだよ？」
「だって絶対さっき怒ってた。
引っ張られた腕痛かった」
「うん、ごめん。
紫耀が司会者にかわいい笑顔ばっか向けるから嫉妬した。
でも強引すぎたよな、本当ごめん」
思ったことを素直に伝えると、
「別に、かわいくなんか・・」
頬をちょっぴり赤く染め、
下唇を軽く噛みながら目線をそらされた。
そういうところだよ、かわいいのは。
そんな紫耀の髪を耳にかけ、
そっと右手を頬に添える。
「でもね、紫耀。
紫耀が思ってる以上にお前はかわいいの。
だからあんまり他の人にかわいいことされると
不安になっちゃう」
「・・くん・・だから」
「え？」
「岸くんだけ、だから。俺が好きなのは。
これからはちゃんと気をつける。
けど、嫉妬されて、ちょっとだけ・・・
嬉しかった、かも、、？///」
照れながらも嬉しそうに微笑む君から
目が離せない。
だあぁー！なんでそんなにかわいいんだよ。
かわいすぎる紫耀が悪い。
そんなことを考えながら、
頬に添えていた手を後頭部に持っていく。
『無自覚って怖い』
本日２回目のこの想いは
一度も音になることなく、
合わせた唇の間から消えていった。
(完)
リクエストありがとうございました。
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うめもも(プロフ) - Calckakkii2さん» 返信遅くなりすみません。スランプ中でして…完成遅くなりますがお待ちください！ (2020年7月12日 16時) (
レス) id: 7b61c7286f (このIDを非表示/違反報告)
Calckakkii2(プロフ) - リクエストしたいです！しょうかいで両片思いから両想いになる話が読みたいです。お願いします！ (2020年4月23日 21時) (レス) id: f8a4e793a3 (このIDを非表示/違反報告)
うめもも(プロフ) - たべっこさん» リクエストありがとうございます。承知しました!リクエストがたまっていますので、気長にお待ちください (2019年10月20日 18時) (レス) id: 7b61c7286f (このIDを非表示/違反報告)
うめもも(プロフ) - やららさん» リクエストありがとうございます。わかりました!リクエストが溜まっていますので、気長にお待ちください (2019年10月20日 18時) (レス) id: 7b61c7286f (このIDを非表示/違反報告)
たべっこ(プロフ) - れんかいのお話をリクエストさせてください。ライブ後の同部屋でいちゃつく二人のお話を読みたいです。是非、よろしくお願いします。 (2019年10月19日 21時) (レス) id: 4035f86721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめもも | 作成日時：2019年8月1日 1時
