そういうんじゃなくて【降谷零】 (ページ7)

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ごページ7

もう何も考えられないくらい頭が回らない状態でAを抱きしめてその細い首に顔を埋めた

『ちょ…降谷さ……』

限界を迎える中、絶対に一線だけは超えてはならないと僕の理性を保つのがギリギリだった

「A…」

部下にいきなりこんなことをしてしまうとは上司失格だ
それでも不思議と彼女を抱きしめていると疲れが取れていく気がする

Aにはヒーリング効果があるんだな…

『降谷さん、首…くすぐったいです』

おそらく僕の髪の毛が触れているからだろう

『てか私恥ずかしすぎて明日から降谷さんの顔見れる気がしないんですけど』

「いくらでも見せてやる」

そう言って彼女の首から顔を離すと耳まで真っ赤になっている彼女の姿が目に入る
少しやりすぎたか

『今度からちゃんと寝てくださいね…！』

腕を離すとガタッと音を立てて椅子から立ち上がりどこかへ走って言ってしまったAを目で追った

去り際に

『でもたまになら今みたいなのもいいですよ』

とボソッと呟いたのを僕は聞き逃さなかった
相楽A、気に入った