そういうんじゃなくて【降谷零】 (ページ15)

今日:313 hit、昨日:695 hit、合計:77,579 hit

じゅうさんページ15

「あら、下っ端だなんて…そんなことないでしょ」

ラスティと握手を交わした後、ベルモットがそう言って彼女に近づいた

「取引は上手くいったの？」

『もちろんです。私はいつもジンの役に立てるように動いているので』

僕の目の前で淡々と話を進めるラスティとベルモット
暗闇で見えていなかったがラスティが手に持っていたのは拳銃だった
おそらく違法取引をしたものだろう

この光景が夢であってくれとこの瞬間に何回願っただろうか

「本当にいい子ね、ラスティ」

ベルモットは随分と彼女がお気に入りらしい。ラスティを褒めながら彼女の頭を撫で、その手をそのまま頬に当ててじっくりと彼女の顔を眺めている

『な、なんですかベルモット…』

「そのウブな反応、本当に可愛いわね」

ベルモットの長い爪がつーっと彼女の首筋をなぞる
くすぐったかったのか、ラスティの口から小さい声が漏れた

「ベルモット、なんのつもりですか？」

さすがにこのまま黙って見ているわけにはいかないと思いベルモットに声をかけるが彼女の手は止まらず、ラスティのブラウスの隙間に指を入れてラスティの体を弄ぶ

『や、めっ……』

ベルモットはまるで僕のことはお構い無しだと言わんばかりに僕に背を向けたまま彼女で遊び続ける
つまり僕には涙目で必死にベルモットに抵抗しているラスティの顔が見える

あぁ…つくづく趣味の悪い女だ、ベルモット