大切な人を見つけるお話【諸伏景光】

22話 ページ24

「月島…A……なぜあなたがこんなところに…」



親友が苦しみながら、諦めそうになりながらもほんのひと握りの可能性を求めて探し続けていた彼女がこんなところで何を…



「ヒロがどれだけあなたのこと…」



彼女は口を開きかけていたが僕の感情も高まっていた



「ヒロはずっとあなたのことを探していた…なぜ今まで出てこなかったんだ」



「あの…私」



「こうしてる今だって、お前のことを探し続けてるんだぞ…！！」



「あの！！」



ハッとした
彼女の黒い目は熱を帯びていた
今の僕が持っている熱と同じくらいだろうか



「私はあなたの探している人ではありません」



ハッキリと言い放ってきた
未だに捉えたままの視線…いや、この黒い目に違和感を覚えた



「月島Aじゃないのか？僕と会ったことあるだろ？」



なんだ、何かがおかしい…



「いえ…」



「その茶色い髪、背丈、容姿全てが彼女と一致している」



一致……している？



「そりゃそうですよね、私…









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＿＿＿月島Aの双子の妹ですから」

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