ほくとをちょっと長く愛でる１ (ページ16)

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すれ違い２　北斗side ※ ページ16

「う…あん…やだ…京本…それ、や…」

じれったくって自分の腰が京本を求めて…動いてるのがわかる。

「北斗…いやらしいね。欲しいの？メチャ腰が動いてる。こんな北斗見たらジェシー、どう思うかな？」

「ち、違う…やだ…ジェ、シーは違う…！」

「うるさいよ！俺に抱かれながら違う男の名前呼ぶな…！」

京本は唇をぶつけるように、俺に激しいキスをしてきた。
熱い舌が口の中に入ってきて…俺の舌を蹂躙してくる。
舌が痛いほどキツく絡めとられ…吸われ…お互いの蜜が一緒になり混ざり合う。

甘く感じるのは気のせい？

「ほら、なんて言うの？北斗…言わないとイカせないよ」

「あ…」

「なに、今更赤くなって…恥ずかしいの？こんな恥ずかしい姿晒してるのにさ」

京本に乳首をキュと摘まれる。

「ほら…言わないと、いつまでもこのままだよ。ってか、俺はこのまま終わりにしてもいいけど」

「あ、や、だ！きょうも…、た、たいが…大我…を、ください…」

「言えるじゃん、いいよ、あげる」

その言葉と同時に京本が俺の中に勢いよく入ってきた。

「あぁ…！」

その激しさに目がチカチカする。

「それから？」

京本は俺の中から、それっきり動かない。

「…う、動いて…気持ちよくしてください…イカせてぇ…！」

「北斗、上手に言えました」

京本は綺麗な笑みを浮かべながら…激しく動き始めた。
俺のいいところを的確に責めて…もう、気持ち良すぎて…おかしくなる。

「たい…が…イ、ク…イキたい…」

「イケよ北斗、オレのでイケ！」

大我の熱がオレの奥深くで弾けるのを感じながら俺も弾け…そして意識を手放した。
　

いつか…京本に俺の気持ちが通じたらいいのに…。

でも…京本は、樹が好きだから。

知ってるんだ、俺。
俺の想いが届かないこと。

ツライな…体はこんなに近づいてるのに心は遠すぎる。

意識を手放す寸前で、

「北斗…好きだ…」

って聞こえたような気がした。

都合のいい幻聴…

でも、そんな幻聴が聞こえてちょっとだけ嬉しかった。