お仕置き11 ページ11
きょも「…北斗…美味しかったよ…」
チュッっというリップ音と共に、京本の唇が離れ、ボーッと見つめた京本の顔が凄く色っぽくてドキッとした。
でも、それと同時にホッとして…脱力。
今はソファーにグッタリと全身を預けて、もう一歩も動けない。
たろ「北斗…な、なんかさぁ…」
こーち「色気オーラ…増してない…？」
ジェ「ほくちゃん…やばいって、その目…色気マシマシ！」
樹「…なんか、エッチなお姉さんみたいになってる」
きょも「北斗…大丈夫？もう、終わったから…起き上がれる？」
京本がおれの腕のネクタイを紐解ながら顔を覗き込んできた。
「ん…大丈夫、じゃ、ない…なんか、疲れた」
なんかさ…疲労困憊で眠たいんだ…はぁ…。
ジェ「ほくちゃん、ごめんね、仕事の時間も迫ってきてるから起き上がれるかな？俺に寄りかかってもいいよから」
ジェシーがそう言いながら俺を抱き起こしてきた。
「やだやだ、起きたくない…」
横になってたいのに…無理やりジェシーに起こされた。起きたくないの、気だるくて。
でもなんだか隣のジェシーの体温がなんかあったかくて、スリスリしちゃえ。
ジェ「ほくちゃん…！」
「ジェシー、あたたかい…寄っかからせて〜」
こーち「あー、手首…少し擦れちゃったな…薬つけてあげる」
高地が俺の腕を撫でてる。
「薬は染みるからやだー」
こーち「痕が残ったら困るだろ？ん？」
「…うん。分かった。こーち痛くないお薬にしてね？」
こーち「はいはい、そんなウルウルな目で見ないの。はぁ…北斗…デレが始まったのか？」
高地が何かぶつぶつ独り言、言ってる？
「なんか…喉渇いちゃった…お水飲みたい…」
たろ「 OK！北斗、今すぐ買ってくるよ」
「うん、しんたろーありがとな〜」
たろ「！その顔…ポワポワ笑顔、反則だ…」
慎太郎が顔を赤くしてる。
すぐ戻るからねって言って控え室から出て行った。
…クシュン！
樹「北斗！大丈夫か？寒い？！俺らが脱がしてなんだけど…ほら…服着せてやるよ」
「うん…じゅりーさむいー」
樹は、手取り足取り下着からズボンまで履かせてくれて…はだけたシャツもキチンと着せてくれた。
「じゅりーありがとー」
樹「北斗…お前のそのギャップやばいな…アレくらいな事で…その後こんなに甘ったれになるなんてな…」
樹がちょっと困り顔で頭をポンポンって撫でてくれた。
みんなが優しい。
いつものみんなに戻ってる。
さっきの意地悪は何だったんだろう…。
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年5月4日 16時
