６ 海中 北斗side ページ6
たろ「俺、北斗に鱗のお手入れしてもらうの気持ち良くて好きだったなぁ。ピカピカで綺麗にもなるし」
「でも、もう大人だからね。そろそろ一人でやらないとね？」
たろ「うん、そうだよね。でも…俺、上手にできるかな…？」
慎太郎は不安そうに自分の尾を触ってる。
「最初は、俺も手伝ってあげるから」
たろ「うん。頑張ってみるよ。で、「華鱗」の話ってなーに？
俺、知ってるよ？「華鱗」は結婚する相手にあげるんだよね？お互い交換するんだろ？」
慎太郎は、今更なーに？って顔してる。
でもね、慎太郎、それだけじゃないんだよ。
「華鱗」は人魚にとっては本当に特別なんだよ。
「慎太郎の言う通りだよ。「華鱗」は鱗の中でも特別なんだよ。人魚それぞれに形が違うけど、よく見ると華の形をしてるんだ。慎太郎も「華鱗」の場所は誰にも教えちゃダメだよ？」
たろ「うん、分かってるって」
「あとね、「華鱗」があるから俺たち人魚は海の中で息ができるし、生きていけるんだよ。だから絶対に無くしてはいけないよ。結婚相手と交換するのはお互いに唯一の相手で、相手の「華鱗」で生きていきますって誓いなんだよ」
たろ「そうだったんだ…！知らなかった…」
「だから、慎太郎、「華鱗」は大事にするんだよ？誰かに「華鱗」の場所がバレたり、ましてや盗られたら…大変な事になるからね」
「華鱗」を無くしたり盗られたら…人魚は海の中で生きて行けなくなるんだから。
たろ「うん、分かったよ！北斗、教えてくれてありがとう！」
「じゃあ、そこに横になって？鱗、綺麗にしようね」
「うん！」
慎太郎はニッコリ微笑みながら無邪気に俺の膝に横になった。
可愛い末っ子の慎太郎。
もう大人の仲間入りをしたから、こうしてかまってあげるのも最後かもしれないね。
いつか…慎太郎もお嫁に行くんだろうね。
そんな未来の慎太郎の姿を考えながら、慎太郎の鱗をお手入れすることにした。
※短編のはずが…全く終わる気配が…泣
きょもの出番が…まだ先で…長くなりそうです。短編だと思って読んでいた皆様…
すみません＿|￣|○
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おゆまる(プロフ) - 名もないさん» 早速なおしました！教えて頂きありがとうございました！ (2021年9月18日 18時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
名もない - 36お城の「練習しようよ」が「練習ようよ」になってます！ (2021年9月18日 17時) (レス) id: 41a47282a9 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - リおさん» コメントありがとうございます！めっちゃ面白いって言っていただけて嬉しいです(o^^o)他のお話も読んでいただいてるんですね、嬉しいです！更新は不定期になりますが頑張ります！ (2020年6月8日 9時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
リお(プロフ) - めっっっちゃおもしろいです（ ; ; ）更新頑張ってください…！おゆまるさんの作品全部大好きです…！！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: 1a67c38f2a (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» いつもコメントありがとうございます！ほくちゃん…初恋に戸惑ってます。すれ違いってツラいですが、ほくちゃんには最後は幸せになってもらう予定です！ 更新頑張ります(o^^o) (2020年5月31日 16時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年4月5日 23時
