１９ 浜辺 北斗side ページ20
あ…あの人間が行っちゃう…！
どーしよう…！
いまここで慎太郎を助けられるのはあの人間だけ。
このままじゃ、いずれ水がなくなり慎太郎は死んでしまう…。
でも、だからって慎太郎を危険な人間の世界に行かせるわけには行かない…。
北「あ、待って！待って！…じゃあ…じゃあ、俺が行くから…！俺が人間の世界に行くから！！」
京「え？んん？なーに？君が俺のところに来てくれるの？」
北「うん…俺が代わりに行く…！だから慎太郎を助けて…！お願い、海に戻して！」
たろ「北斗…！！」
金髪の人間は綺麗な微笑みを浮かべながら俺たちのところに戻ってきた。
京「OK。黒髪人魚さん…逃げちゃダメだよ？」
なんか…金髪の人間…綺麗なのになんだ怖い…。
笑ってるのに…何も言わせない迫力がある。
北「…分かってる…」
金髪の人間は慎太郎を狭い岩場から抱き上げて出してくれた。
そして、海の中にそっと入れてくれた。
京「はい、君は海に帰りなさい。じゃあ、黒髪人魚さんはこっちにおいで？」
たろ「北斗…！やだよ…行かないで！」
慎太郎がすがり付いてくる。
北「1ヶ月したら…海に返してくれるんだよね…？」
京「うん、約束するよ」
北「…慎太郎…海に帰りなさい。樹や高地に話してといて？1ヶ月したら…次の満月には帰るからって、心配しないでって、大丈夫だから」
泣き出しそうな慎太郎を抱きしめて、髪にあの真珠の髪飾りを付けてあげた。
もしかしたら…
人間の世界に行ったら…
慎太郎の顔を見れるのはこれが最後かもしれない。
樹や高地にももう会えないかもしれない。
京「じゃあ、行こうか？…黒髪人魚さん？」
金髪の人間は俺を海から抱き上げた。
京「…もう一回聞くね？名前は？」
北「…北斗…」
京「ほくと…ね。俺は、」
北「…大我…」
京「そうだよ、覚えていてくれたんだね。「大我」って呼んで？俺は「北斗」って呼ぶから」
俺は大我に抱き上げられ、そまま海をあとにした。
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おゆまる(プロフ) - 名もないさん» 早速なおしました！教えて頂きありがとうございました！ (2021年9月18日 18時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
名もない - 36お城の「練習しようよ」が「練習ようよ」になってます！ (2021年9月18日 17時) (レス) id: 41a47282a9 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - リおさん» コメントありがとうございます！めっちゃ面白いって言っていただけて嬉しいです(o^^o)他のお話も読んでいただいてるんですね、嬉しいです！更新は不定期になりますが頑張ります！ (2020年6月8日 9時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
リお(プロフ) - めっっっちゃおもしろいです（ ; ; ）更新頑張ってください…！おゆまるさんの作品全部大好きです…！！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: 1a67c38f2a (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» いつもコメントありがとうございます！ほくちゃん…初恋に戸惑ってます。すれ違いってツラいですが、ほくちゃんには最後は幸せになってもらう予定です！ 更新頑張ります(o^^o) (2020年5月31日 16時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年4月5日 23時
