２６ お城 大我side ページ27
「頼んでいた薬は？」
部屋に入ると大臣、医師、爺やが揃って俺を待っていた。
爺「はい、王子こちらに」
王家付きの医師に頼んでいた薬が目の前に運ばれてきた。
小さなガラスの瓶に入っている水薬。
「これを飲ませれば…いいんだな？」
医「はい、そうでございます。尾から二本足に変化するまでの間は、痛みを伴いますが…必ず二本足になります」
「痛みが伴うのか…」
北斗に痛い思いをさせなければならないと思うと…可哀想だが仕方ない…。
「それで、二本足はどれくらいの期間、効果があるんだ？」
医「ちょうど30日でございます」
「そうか…次の満月までか…」
二本足でいられる期間は、北斗を海に返すと約束をした日までか…。
医「王子、この薬は一度しか使えません。その間に王子の虜にしないと…！」
大臣と爺やは、頑張れ！と息巻いている。
「分かってるよ…。でも、あんまり周りが騒ぐと北斗がビックリしちゃうからみんなは見守っててよ」
大臣「王子、やっと王子が連れてきた伴侶候補でございます。今まで人魚を伴侶にした過去がなかった訳ではありませんし、それに…王子が連れてきた人魚はとても美しい。ぜひ頑張ってください」
「そうだよね…北斗に好いてもらうように頑張ってみるよ」
今まで数多の姫たちとのお見合いを蹴飛ばしてきたから、今回、俺が人魚の北斗に一目惚れをしたと城の皆に話したところ、みんな、両手を上げて協力してくれた。
俺は大反対を覚悟していたが、
どうやら王家の人間が人魚を伴侶にした歴史があったみたいで、反対がなかったのは意外だった。
むしろ人魚は美人ばかりだし、元人魚から人間になった者からは、沢山子供が生まれるので子孫繁栄となり喜ばしいことだとか。
大臣「王子…ただ、一つだけ気をつけて下さい」
「あぁ…『アレ』だよね？」
大臣「そうでございます。『アレ』を見つけたら必ず確保して、人魚に渡してはなりませんぞ…！」
「分かってるって…。じゃあ、そろそろ北斗のところに戻るから」
大臣、医師、爺「王子…頑張ってください！！」
俺はみんなに頑張れと見送られながら北斗の元に戻って行った。
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おゆまる(プロフ) - 名もないさん» 早速なおしました！教えて頂きありがとうございました！ (2021年9月18日 18時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
名もない - 36お城の「練習しようよ」が「練習ようよ」になってます！ (2021年9月18日 17時) (レス) id: 41a47282a9 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - リおさん» コメントありがとうございます！めっちゃ面白いって言っていただけて嬉しいです(o^^o)他のお話も読んでいただいてるんですね、嬉しいです！更新は不定期になりますが頑張ります！ (2020年6月8日 9時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
リお(プロフ) - めっっっちゃおもしろいです（ ; ; ）更新頑張ってください…！おゆまるさんの作品全部大好きです…！！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: 1a67c38f2a (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» いつもコメントありがとうございます！ほくちゃん…初恋に戸惑ってます。すれ違いってツラいですが、ほくちゃんには最後は幸せになってもらう予定です！ 更新頑張ります(o^^o) (2020年5月31日 16時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年4月5日 23時
