１１ 浜辺 北斗side ページ11
樹「なあ北斗、俺がいなくなったら、慎太郎を頼むな？」
「大丈夫、慎太郎のことは任せて」
母様が早くに亡くなって、高地は跡継ぎだから父様をサポートしてきた。
だから末っ子の慎太郎は樹と俺で育ててきたようなものだ。
だから樹も慎太郎が心配なんだろう。
樹「でも、そうは言ってもお前だってそのうち結婚するだろうし…誰か好きな人魚はいないのか？」
「いないよ。それに俺は結婚するつもりはないもん。高地を支えていきたいと思ってる…」
樹「うーん、そういうわけにもいかないだろ？もし好きな人魚がいるなら父様や高地に話しておいた方がいいぞ？
なあ、ジェシーとはどうなんだ？いつもジェシーは北斗と慎太郎のところに遊びに来てるようだけど」
「ジェシー？ジェシーは慎太郎みたいに可愛い弟みたいなものだね。それにジェシーは西の海の跡継ぎだし、ちゃんとした姫と結婚しなくちゃ！」
樹「北斗…お前だって、立派なちゃんとした姫だぞ？実はまだ秘密だけど、西の海国からうちの国に、ジェシーの結婚相手にどうかって話がきてる。
高地は跡継ぎだし…俺はもう結婚決まってるし、北斗か慎太郎のどちらかをって話だよ」
「…！…」
樹「慎太郎は成人したばかり…もし北斗が嫌じゃなければ…たぶん西の海国に嫁ぐのは北斗になる可能性が高いよ。この間、父様と高地が話していたのを聞いちゃったんだ…」
「そっか…。やっぱり結婚しなくちゃダメなのかな…。ジェシーは俺なんかでいいのかな？」
樹「たぶん、ジェシーは北斗が結婚相手だって聞いたら気絶するくらい超絶喜ぶと思うけどな…」
「そうかなぁ？ジェシー…嫌だと思うけど…。俺なら俺みたいな変わり者人魚は嫌だよ。しかも小さい時から知ってるから…なんかね」
樹「俺だって、風磨とは幼なじみだぞ？」
「風磨と樹は相思相愛だから。ジェシーと俺とは違うし。なんかジェシー…気の毒だ…」
樹「まあ、この話はまだうちの国も正式に受けた話ではないみたいだし。北斗もまだ知らない事にしててな？」
「うん…分かったよ」
樹「…まだ、北斗か慎太郎か分からないし。もしかしたら断るかもしれないしさ。
北斗…悩ませちゃったか？ごめんな…」
樹は眉をへの字にして申し訳なさそうな顔してる。
「ううん、大丈夫。樹、教えてくれてありがとう」
樹が俺の手をギュッと握ってきた。
俺は樹の手を握り返し、俺たちは慎太郎が戻ってくるまで、2人で肩を並べて優しい光を放つ満月をずっと眺めていた。
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おゆまる(プロフ) - 名もないさん» 早速なおしました！教えて頂きありがとうございました！ (2021年9月18日 18時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
名もない - 36お城の「練習しようよ」が「練習ようよ」になってます！ (2021年9月18日 17時) (レス) id: 41a47282a9 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - リおさん» コメントありがとうございます！めっちゃ面白いって言っていただけて嬉しいです(o^^o)他のお話も読んでいただいてるんですね、嬉しいです！更新は不定期になりますが頑張ります！ (2020年6月8日 9時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
リお(プロフ) - めっっっちゃおもしろいです（ ; ; ）更新頑張ってください…！おゆまるさんの作品全部大好きです…！！ (2020年6月3日 21時) (レス) id: 1a67c38f2a (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» いつもコメントありがとうございます！ほくちゃん…初恋に戸惑ってます。すれ違いってツラいですが、ほくちゃんには最後は幸せになってもらう予定です！ 更新頑張ります(o^^o) (2020年5月31日 16時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年4月5日 23時
