味見をしましょう！ ページ8
北斗からLINEが入った。
【無事に診察終わりました。
検査の結果異常はなく、先生から『番持ちΩ』になってるって言われました。今から帰ります。】
無事に診察が終わって良かった…。
北斗は自分が擬態Ωなのを気にしていたから、信頼してる先生に診察してもらって『番持ちΩ』になったって言われたならきっとホッとしただろうな。
【俺も間もなく仕事終わるよ。ヒート明けで今日は久しぶりに外出したから疲れたでしょ？マンションでゆっくりしてて！】
北斗にメッセージを返信するとスマホを置き、今日は何としても早く帰るためにを撮影に集中したのだった。
「北斗、ただいま〜」
玄関を開ければ、室内から美味しそうな匂いが漂っていた。
廊下を進みリビングに入れば、オープンキッチンで北斗が料理をしていた。
「北斗…」
「あ！京本、おかえりなさい！今ね夕飯作ってたの。今夜はクリームシチューだけどいいかなぁ？」
北斗用に買っておいた水玉のエプロンをした北斗が、お玉を持ってニッコリ笑いながら出迎えてくれた。
「もちろん！クリームシチューは大好きだよ！…ってか、それよりも休んでなくて大丈夫なの？！体、疲れたでしょ？だるくない？」
「休み休みやってるから大丈夫だよ。…あとね、何かしてないと落ち着かなくてさ…。ほら、京本も鞄置いて、着替えてきなよ、お茶淹れるね！」
北斗に促されて自分の部屋で部屋着に着替えたんだが…なんかこのやりとりって新婚ぽくないか？
『新婚』
ヤバい…これ俺的にパワーワードだ…！
一度そう思ってしまったら、顔がニヤけてしまってしょうがない。
「ほーくと！…シチュー美味しそうだね」
シチューをかき混ぜている北斗を背後から抱きしめる。
目の前の北斗の項には、俺の『番』だとの証がしっかり刻まれている。
「うん、今日は結構上手に出来たんだ！味見してみる？」
「そうだね、俺はこっちの味見がしたいな…」
俺はそう言うと北斗の顎を摘み、無防備な唇を素早く奪った。
「ん…ぁ…」
チュッ…と言う軽いリップ音と共にお互いの唇が離れた。
「…やっぱり、いつもと変わらず美味しいね」
「もう…京本のばか…」
ヒート時には俺にあんなに激しく抱かれているのに、
こんな些細なキスで顔を真っ赤にして照れてる北斗がたまらなく愛おしかった。
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おゆまる(プロフ) - 栢木 紡麥さん» 更新のたびに初めの方から読み返していただいていたなんて感激です！番外編も楽しんでいただけたら幸いです😊 (2022年10月7日 12時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みみこはさん» ありがとうございます！番外編の2人にも癒されていただければ嬉しいです😊 (2022年10月7日 12時) (レス) @page21 id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
栢木 紡麥(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きな作品で話が追加される度に初めの方から見返していたので悲しい気持ちもありますが、番外編の方も楽しみにしています (2022年10月6日 23時) (レス) @page20 id: bb37474c14 (このIDを非表示/違反報告)
みみこは - 本編完結おめでとうございます！いつも2人に癒されておりました😊番外編も楽しみにしています！ (2022年10月5日 22時) (レス) @page19 id: 36f66a6694 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - Mizukiさん» 更新、楽しみにして頂いていたんですね！ありがとうございます😊番外編も楽しみにお待ちくださいませね。 (2022年10月4日 17時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2022年6月12日 11時
