『番』になってからの初診察�� ページ4
今朝、目が覚めたら目の前には京本の顔のアップ。
うわっ…綺麗な寝顔。
こんな綺麗な人が俺の『番』だなんて…本当かな。
ジーッと京本の顔を見ていたら、
「ねぇ、キスとかしてくれないの？」
って声が突然聞こえてきた。
寝てると思っていた京本は薄目を開けていたのだ。
「もう、そ、そんなことする訳ないでしょ！起きてたら最初から言ってよね！」
もう驚いたじゃん！
「あはは、ごめんごめん。北斗、体調はどうかな？」
「うん、まあまあいいと思う。沢山眠ったから頭はスッキリしてるし、体は…うん、大丈夫そう」
ベッドから出るとそっと立ち上がってみた。
なんとなく腰がだるいけど立てるし、大丈夫みたい！
京本はそんな俺を見て良かったって言ってくれた。
京本と俺は仕事と病院、それぞれ出かけるために簡単な朝食を取ると支度をして一緒に家を出ることにした。
京本は最後まで心配して、タクシーを呼ぶと俺と一緒に病院前まで付いてきたのだった。
京本って、こんなに過保護だったかな…？
でも、まあ、京本と一緒に居られる時間が少しでも長く取れるから俺も嬉しくはあるけど…。
「北斗、診察終わったらちゃんと連絡ちょうだいね？」
「うん、分かった」
「俺も仕事、超特急で終わらせてくるから！」
京本は名残惜しそうに俺を病院で下ろすと、タクシーの中から何度も手を振りながら仕事場へと向かったのだった。
さてと…。
京本と『番』になってからの初診察。
きっとまた以前のように体中を診察されるんだろうか…？
先生に京本と『番』になったとの報告をするのが、何となく恥ずかしい気もする。
だけど、Ωとして俺は本当にαの『番』になれてるのか？
ホルモン値の変化はどうなったのか？
そして、これからの俺の体のこと…。
先生に聞きたいことが沢山あった。
しばらく待合室で待っていたら、
「松村さん、診察室にどうぞ」と呼ばれた。
診察室では、先生はいつもと変わらない優しい笑顔で俺を待っていてくれた。
「北斗くん、今日はどうしたのかな？」
「先生、あの…あのね、俺ね、京本に項を噛んでもらいました。俺と京本…『番』になりました…！」
先生は驚いた様子で、目をまんまるにしながらも、俺の告白にしっかり耳を傾けて聞いてくれていた。
.
『番』になってからの初診察�□�←君が安心できればいいのだが。
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おゆまる(プロフ) - 栢木 紡麥さん» 更新のたびに初めの方から読み返していただいていたなんて感激です！番外編も楽しんでいただけたら幸いです😊 (2022年10月7日 12時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みみこはさん» ありがとうございます！番外編の2人にも癒されていただければ嬉しいです😊 (2022年10月7日 12時) (レス) @page21 id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
栢木 紡麥(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きな作品で話が追加される度に初めの方から見返していたので悲しい気持ちもありますが、番外編の方も楽しみにしています (2022年10月6日 23時) (レス) @page20 id: bb37474c14 (このIDを非表示/違反報告)
みみこは - 本編完結おめでとうございます！いつも2人に癒されておりました😊番外編も楽しみにしています！ (2022年10月5日 22時) (レス) @page19 id: 36f66a6694 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - Mizukiさん» 更新、楽しみにして頂いていたんですね！ありがとうございます😊番外編も楽しみにお待ちくださいませね。 (2022年10月4日 17時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2022年6月12日 11時
