番外編 お蕎麦はあとで ページ27
「これで荷物は全部積込みましたが、そちらのぬいぐるみはどうされますか？」
引越し業者さんに荷物を運び出してもらい、最後に残ったのは初デートで京本に買ってもらったお魚のぬいぐるみだった。
俺はぬいぐるみをギュッと抱きしめた。
「あ、これは自分で持っていきます…」
「わかりました、それでは私どもは30分もしないうち引っ越し先に着きます。そちらでまた荷物の搬入になりますのでよろしくお願いします」
「分かりました、よろしくお願いします」
そうーーー
今日は京本と暮らす新しい新居に引越しなんだ。
「これで搬入のお荷物は全部になります！」
「はい、ありがとうございました」
荷物の搬入はあっという間に終わり、引っ越し業者の方が帰って行った。
新居は4LDKで京本と俺のそれぞれの部屋に、寝室、客間、広いダイニングにリビングだ。
新居では先に引っ越していた京本が待っててくれて、俺が大きなお魚のぬいぐるみを抱えて新居に到着したら京本が笑顔で出迎えてくれた。
「それ、自分で持ってきたんだ？」
「うん…なんとなく他の人に触られたくなくて…」
「ふふふ…なーんか北斗かわいいなぁ」
顔を赤くした俺を京本はぬいぐるみごと抱きしめてくれた。
「北斗…ようこそ我が家へ。って北斗の家でもあるんだけどね。やっと一緒に住めるね」
「うん…やっと、やっと京本とずっと一緒に居られる…」
新しい我が家で、大好きな『番』に抱きしめられ、大好きな京本の匂いに包まれる幸せ。
あぁ、なんて幸せなんだろう。
「今日は…何食べよっか？」
「今日はやっぱり…引っ越し蕎麦じゃない？」
「じゃあ、俺茹でよっか！お蕎麦あったかな？買ってこようか？」
「…待って…まだこうしていたいから…お蕎麦はあとででいいもん…」
俺はそう言って京本の背に手を回すとギュッと抱き付いた。
「そうだね…今は可愛い俺の『番』の仰せのままに…」
恥ずかしげもなくさらりとそんなことを言う京本は、俺の額にチュッとキスを一つ落としたのだった。
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おゆまる(プロフ) - 栢木 紡麥さん» 更新のたびに初めの方から読み返していただいていたなんて感激です！番外編も楽しんでいただけたら幸いです😊 (2022年10月7日 12時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みみこはさん» ありがとうございます！番外編の2人にも癒されていただければ嬉しいです😊 (2022年10月7日 12時) (レス) @page21 id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
栢木 紡麥(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きな作品で話が追加される度に初めの方から見返していたので悲しい気持ちもありますが、番外編の方も楽しみにしています (2022年10月6日 23時) (レス) @page20 id: bb37474c14 (このIDを非表示/違反報告)
みみこは - 本編完結おめでとうございます！いつも2人に癒されておりました😊番外編も楽しみにしています！ (2022年10月5日 22時) (レス) @page19 id: 36f66a6694 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - Mizukiさん» 更新、楽しみにして頂いていたんですね！ありがとうございます😊番外編も楽しみにお待ちくださいませね。 (2022年10月4日 17時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2022年6月12日 11時
