『番』の側が1番安心なんです！ ページ1
それから、俺はやはりまだヒートの疲れが残っている為か眠くて眠くて…。
ふと気がつくとソファーやベッドで京本に寄りかかったまま眠っていた。
なんだかんだで、かなり寝てる時間が多かったと思う。
そんな寝てばかりいる俺に京本は常に寄り添っていてくれていた。
何でそれが分かるかって言うと、必ず目が覚めた時には京本はすぐ触れることができる場所に居たから。
「ん…きょ、もと…？」
「北斗、起きた？」
「おれ、また…寝ちゃってた…？」
目を開けると、ソファーで京本に膝枕してもらっていた。
「うん、寝てたよ。今日は体が睡眠を要求してるんだよ。寝たい時に寝たい場所で寝ていいんだよ」
京本の存在、匂いに凄く安心する。
側に京本が居るだけで気持ちが落ち着いた。
それって『番』になったからなの？
でも、京本は俺のそばにずっと居て、自由に身動きできないよね…。
「京本…ごめん…俺、ずっとずっと…京本にくっついてて…身動きできなかったよね…」
「何言ってるの？北斗は俺の『番』だよ？側にいるのは当然でしょ。
それに『番』になったばかりだから北斗はたぶん不安なんだと思うよ。『番』のαの側にいたいと思うのは当たり前なんだ。
俺だって、『番』になったばかりのΩを1人になんてさせられない。
北斗が俺の『番』だって実感したいし、しっかりマーキングして俺のだって主張したいもん」
「京本…ありがとうね…」
京本の優しさを言葉の端々に感じ、京本と『番』になるって選択は間違いじゃなかったんだと改めて思った。
「京本、明日もまだ仕事お休みしてもいいかなぁ？俺、病院に行って来ようかと思って…」
「うん、まだ仕事は休んでも大丈夫だよ。病院に行ってきて、ちゃんと体の事を診てもらった方がいいもんね、俺も一緒に行こうか？」
「ありがとう…でも、大丈夫。俺1人で行ってくるよ」
京本は「大丈夫かい？」と言いながら俺の頭をポンポンと優しく撫でてくれた。
その日は結局一日中、京本のお世話してもらった一日で、移動は全部京本に抱っこして貰った。
ご飯も食べさせて貰ったし、トイレにも連れて行ってもらい、お風呂も入れてもらった。
色々恥ずかしいこともあったけど、でもね、やっぱり京本の側が安心するし、京本と一緒に居られる空間が落ち着くんだよね…。
そんなこんなでヒートが終わった7日目は、眠ったり、京本にくっ付いたり、心穏やかに過ごしたのだった。
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おゆまる(プロフ) - 栢木 紡麥さん» 更新のたびに初めの方から読み返していただいていたなんて感激です！番外編も楽しんでいただけたら幸いです😊 (2022年10月7日 12時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みみこはさん» ありがとうございます！番外編の2人にも癒されていただければ嬉しいです😊 (2022年10月7日 12時) (レス) @page21 id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
栢木 紡麥(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きな作品で話が追加される度に初めの方から見返していたので悲しい気持ちもありますが、番外編の方も楽しみにしています (2022年10月6日 23時) (レス) @page20 id: bb37474c14 (このIDを非表示/違反報告)
みみこは - 本編完結おめでとうございます！いつも2人に癒されておりました😊番外編も楽しみにしています！ (2022年10月5日 22時) (レス) @page19 id: 36f66a6694 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - Mizukiさん» 更新、楽しみにして頂いていたんですね！ありがとうございます😊番外編も楽しみにお待ちくださいませね。 (2022年10月4日 17時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2022年6月12日 11時
