Sweet × Sweet 2 (ページ7)

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「…そんなこともあったよね…」

「あぁ、10年前な。あっという間の10年だったな」

北斗が作った美味しい夕食の後、ゆっくりお茶をしてる幸せな時間。

北斗と駆け落ち同然で一緒になり、大変な時期もあったが今では事業も成功して生活も落ち着いた。

北斗にも一時は大変な苦労をさせた。

だけど、今では専業主婦として、今度は家を守ってくれてる。

「なぁ、北斗…今は、俺に隠れて一人で泣いてたりしてないか？」

「泣いてないよ。急にどうしたの？樹？」

「北斗、今…幸せか？」

「うん、幸せだよ。…？本当にどうしたの樹？変なことばかり聞いて？」

「…北斗、改めて言わせて欲しいんだ。北斗、これからもずっと俺と一緒にいて欲しい。俺は…北斗を幸せにし続けるから」

俺はそう北斗に伝えると指輪を北斗の目の前に置いた。

10年前にはお金がなくて渡せなかった指輪。

ーーーマリッジリング。

「樹…！！」

「遅くなってごめんな」

「ううん…指輪なんてよかったのに…俺は樹さえいればいいんだよ…」

そう言って涙ぐむ北斗の左手を取り、ゆっくりと指輪を嵌めてやる。

北斗の左薬指にキラリと輝くダイヤ。

「過去も、今も、未来も…愛してるよ北斗」

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