Sweet × Sweet 2 (ページ50)

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大我様と俺を囲む様にヒラヒラっ舞う『雪華』は、ほんのり桃色をしており、舞い散る雪華を手のひらで受け止めるとそれは人肌の熱に溶けず桃色の花びらに姿を変えたのだ。

「えっ…大我様…これって…！」

「俺と北斗が結ばれると美しい『雪華』が生まれるんだ。しかも消えることがない美しい『雪華』だ。
結婚式をしてきちんと契りを結んだらもっといろんな種類の『雪華』が生まれる。
だから北斗…安心して俺の伴侶になって欲しい」

そう言って優しく笑う大我様に俺は胸が痛くなるほど愛おしさでいっぱいになった。

そして俺を安心させてくれた大我様に、俺は自分から大我様の胸に飛び込むように抱きついたのだった。

『春の国』はそれからは毎年、寒の時期になると、とても珍しい桃色の『雪華』を見ることができるようになった。

その『雪華』は桃色が濃いほど『春の国の王』が『伴侶様』を深く愛している証だと言われた。

そして、その桃色は常に濃く鮮やかで、『春の国の王』が存命な間、生涯、色が無くなることはなかったそうだ。

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『Sweet × Sweet 』の短編にお付き合い頂きありがとうございました。

カップルは様々、hkちゃんの結婚や妊娠ばかりの趣味丸出しの作品集ですが、少しでも皆さまに楽しんで頂けたら幸いに思います(o^^o)

また違う作品でお会いできるのを楽しみにしております！

おゆまる拝