Sweet × Sweet 2 (ページ18)

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ふぁーすとKiss（red）ページ18

「は、離して…！もう、僕はいらないでしょ？」

校内の中庭でバッタリ会った北斗。

北斗と一緒にランチをしようと近付いたら、突然走り出し、掴んだ手を振り払われてしまった。

急にどうしたって言うんだ…？

「何言ってるの？ほくちゃん？」

「さっきジェシーと一緒に歩いてた人…ジェシーにこの間、告白してきた人でしょ？しかも…ジェシーは彼にキスしてたよね？偶然見ちゃった…」

「へ？キス…？」

「そうだよ…キスするような相手が出来たんでしょ？僕がジェシーの恋人のフリをする必要はないよね？…もう、この関係はお終いにする」

「ほくちゃん！！待って！」

「待たない…もう、待たない…」

何に対して待たないと言ってるのか、涙声の北斗は俺に背を向けたままだ。

「ほくちゃんは何を勘違いしているのか分からないけど、俺の恋人はほくちゃんでしょ？」

「へ？…僕…がジェシーの恋人？なんで？いつ、から…？」

「俺が告白して、ほくちゃんがOKしてくれた日からだよ」

「？？…僕…？…僕はジェシーの恋人のフリを頼まれたんだと思ってた…」

「は？…何それ…？俺は本気でほくちゃんに告白したんだけど？！」

「………？」

「………ほくちゃん……俺たちどうやら話し合いが必要みたいだ」

どうやら俺たちは色々誤解をしているようだ。

これは…しっかり話し合いをしなくちゃいけないな…。

俺は北斗の手を掴み、有無を言わさず自宅へ連れ帰ったのだった。

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