Sweet × Sweet 2 (ページ14)

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「…ほんと…？高地は本当に結婚してないの…？」

「してない。この3年間、あっちでも一人で仕事頑張ってた。絶対に北斗を迎えに来ようと思って…！」

「高地…」

「辛い思いさせてすまなかった。未熟な俺は…北斗を傷つけて…自分の身の振り方もままならず…身動きも取れない状態でさ…情け無いよな。
でも、強制的に海外へ行かされようと、北斗から別れを切り出されようと…俺は北斗を諦められなかった…」

北斗を見れば静かに頬を濡らしていた。

「ここに戻って来るまで3年も掛かってしまった。北斗…こんな情け無い男だけど…これからは北斗を支えさせてほしい。もう泣かせない…俺を北斗のそばに居させて」

「えっ…？…高地…それって…もしかして…」

「北斗、俺と結婚してほしい…」

俺は北斗にダイヤの指輪を差し出した。

「高地…俺で…いいの…？」

「北斗がいいの」

「俺…何にも持ってないよ…？高地の会社に役に立たないし…」

「馬鹿だなぁ…北斗が側に居てくれるだけで俺の力の元になるんだよ。北斗…結婚しよう」

「…はい…！」

北斗が胸に飛び込んできた。

北斗を抱きしめながら…
なぜか俺の頬にも涙が一筋流れた。

あぁ…3年ぶりに感じる北斗の温もり、匂い…！

俺の…！俺だけの北斗…！

「北斗…愛してる…もう何があっても離さない」

俺は北斗が甘い口調で「痛いよ」って言うまで強く抱きしめた。

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