赤の国バージョン��〜私でいいのですか？〜 ページ6
「今回の縁談で『黒の国』はお恥ずかしながら経済がうるおいますが、『赤の国』はあまりメリットがないように感じます。『赤の国』は『黒の国』と縁を結ぶ事で何か良い事でもあるんでしょうか…？」
北斗姫は今まで、どう考えても分からなかった事を思い切ってジェシー王子に言ってみた。
「AHAHA！北斗姫はそんな事を気にしていたの？」
「そんな事をではありません…大事な事です…」
「そうか、ごめん、ごめんね。うちの国のメリットはね、『北斗姫自身』だよ」
ジェシー王子は優しく目を細めながら北斗姫を見つめてきた。
「そんなこと…！冗談はやめてください。…ジェシー王子…ご存知かと思いますが私は若くありません。ジェシー王子より年上ですし…あの、その…び、美人でもありません。私と結婚するのはむしろ…デメリットです…」
北斗姫の声は段々小さくなり…顔も悲しそうに俯いてしまった。
「北斗姫？君が美しくないって…？なにか思い違いしてない？」
ジェシー王子は、北斗姫の顎に指をかけ顔を上げさせた。
ジェシー王子の顔が間近にあり北斗姫はドキッと胸が高鳴った。
「それじゃあ一つずつ話すよ？
まずは、北斗姫はとても美人だよ！貴女が美人でないならこの世の女性はみんなブスと言う事になるね。あとさ、歳は関係ない。俺だって姫より年下だよ？姫は…もしかして年下の夫はイヤ？」
北斗姫は首を横に振って否定した。
「はー…良かった。俺、年下だからさ…ちょっと気になってた…頼りないかなって心配だったんだよね」
そう言ってジェシー王子は笑った。
「北斗姫は『黒の国』の宝だろ？
そんな姫に一目惚れした俺にとって、北斗姫が俺のところに嫁いで来てくれるなんてそれだけでもう十分にメリットなんだよ」
ジェシー王子は少し照れながらも北斗姫の目を見て話してくれた。
「北斗姫、貴女の絵姿を一目見て惚れてしまいました。一目惚れです。俺に嫁いで来てくれてありがとう。絶対に幸せにするから、俺を少しずつでいいから好きになって…」
ジェシー王子の真摯な言葉に北斗姫は嬉しくて思わず涙が出てしまいました。
「はい…ジェシー王子、こちらこそ不束者ですがよろしくお願いします」
ジェシー王子はそんな北斗姫を抱きしめた。
「北斗姫…君を俺のものにしていい？」
「はい…不慣れですが…ジェシー王子の妻にしてください…」
耳まで真っ赤になりながら、顔を手で隠し必死に言葉を紡ぐ北斗姫をジェシー王子は優しくベッドに押し倒した。
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おゆまる(プロフ) - 950618さん» コメントありがとうございます(^-^)私も「桃の国」バージョンを早く書きたいなと思いながら最後にとっておきました(o^^o)大我王子の後宮に入る北斗姫をお楽しみにしていてくださいね！ (2020年8月11日 22時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
950618(プロフ) - 桃の国バージョン待ってました！北斗姫どうなるのか楽しみです！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: deccfec011 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - やんちゃるもんちゃさん» コメントありがとうございます。虜になったなんて言って頂いて…！ありがとうございます！これからもお付き合いいただければ嬉しいです(o^^o) (2020年7月5日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
やんちゃるもんちゃ(プロフ) - BLに興味のなかった私が一夜にして虜に…おゆまるさん恐るべし (2020年7月5日 13時) (レス) id: 3f51932bf1 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます！私の書くきょもほくを好きになっていただき嬉しいです(o^^o)更新、不定期になりますが頑張ります！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年5月19日 17時
