桃の国バージョン４〜結婚式〜 ページ30
翌日の結婚式では、桃の国が素晴らしく上質な絹を使ったウエディングドレスを北斗姫のために用意されていた。
北斗姫はそのドレスに身を包み、結婚式に臨んだ。
祭壇に向かって長いバージンロードを1人静かに歩く。
その先には大我王子が真っ白な礼服を纏って、待っている。
遠目から見ても煌びやかな姿をしてる大我王子。
北斗姫が祭壇前に着くと大我王子がスッと手を差し出した。
北斗姫はその手に自分の手をそっと重ねた。
北斗姫は結婚式の間、ベールの間からチラリと大我王子を見た。
今日の大我王子は、遠目で見た時から煌びやかで神々しいくらい輝いていたけれど、近くで見るとなお一層麗しかった。
こんな美しい王子様が私の旦那様になるの…？
北斗姫は信じられない思いと、自分はやはり大我王子には釣り合わないなと改めて思い知らされた気持ちがした。
でも所詮、私はお飾りの正妃。
私の存在など誰も気にしないかもしれない。
北斗姫は一生に一度の嬉しいはずの結婚式なのに、とても悲しい気持ちになってしまった。
「…北斗姫？北斗姫！誓いの言葉は？」
「あ…！ち、誓います！」
ぼんやりしてしまった…！
神父様に促され、慌てて誓いの言葉を口にした北斗姫は大我王子と向き合った。
誓いのキス。
ベールを上げられると、大我王子の顔がもう間近にあった。
「ねぇ北斗姫。さっきは、なにボンヤリしていたの？やっぱりこの結婚をやめたいって思った？」
大我王子は北斗姫を冷めた目で睨みつけるように見つめていた。
「そ、そんなことは…！…ん…んんっ…！」
大我王子は北斗姫の顎に指を掛けると、あっという間に唇を塞いだのだった。
「ん…あ…っ…！」
結婚式の誓いの口付けには相応しくないくらいの深く長いキス。
北斗姫は大我王子にされるがままに、口内を深くまで暴かれた。
「…あ…んはぁ…」
たっぷりと時間を掛けた深い深い誓いのキスが終わった時には、北斗姫は足腰がガクガクしてしまい、1人で立っていられなかった。
「結婚の誓いもしたし、口付けもした。北斗姫、もう俺から逃げられないから、観念してね」
大我王子はそう言うと北斗姫の腰を支えるように抱き寄せたのだった。
※青い鳥さん始めました→@oyu_maru6
桃の国バージョン５〜白い結婚？〜→←桃の国バージョン３〜小さな不安〜
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おゆまる(プロフ) - 950618さん» コメントありがとうございます(^-^)私も「桃の国」バージョンを早く書きたいなと思いながら最後にとっておきました(o^^o)大我王子の後宮に入る北斗姫をお楽しみにしていてくださいね！ (2020年8月11日 22時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
950618(プロフ) - 桃の国バージョン待ってました！北斗姫どうなるのか楽しみです！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: deccfec011 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - やんちゃるもんちゃさん» コメントありがとうございます。虜になったなんて言って頂いて…！ありがとうございます！これからもお付き合いいただければ嬉しいです(o^^o) (2020年7月5日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
やんちゃるもんちゃ(プロフ) - BLに興味のなかった私が一夜にして虜に…おゆまるさん恐るべし (2020年7月5日 13時) (レス) id: 3f51932bf1 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます！私の書くきょもほくを好きになっていただき嬉しいです(o^^o)更新、不定期になりますが頑張ります！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年5月19日 17時
