緑の国バージョン�供噌睫弔覿察� ページ21
途中で何度か休憩を挟みながらも、1日馬車を走らせたが、緑の国の城には到着しなかった。
「北斗姫、今夜はこのコテージでおやすみください」
護衛団長の慎が北斗姫をエスコートして馬車から下ろした。
「ありがとう。慎様たちはどうなさるの？」
「俺たちはそこらへんで休みます」
「で、でも…私だけコテージなんて…」
「俺たちは野宿なんて慣れてますから…姫もお疲れでしょう。今夜は粗末ですがベッドも用意してあるのでゆっくり休んで下さい」
実際に北斗姫は疲れていた。
黒の国を出発してから5日、ほぼ休むことなく馬車を走らせ、夜も馬車の中で眠って過ごしていたのだ。
「慎様…ありがとうございます…あっ！」
北斗姫は慎の心遣いにお礼を言って、一歩踏み出しそうとしたところ、バランスを崩して転びそうになったのだ。
「姫…！」
グイッ
力強い腕が北斗姫を抱き寄せた。
「あっ…ごめんなさい！」
素早く動いた慎に支えられて、北斗姫は転ばずに済んだ。
だけど、慎の逞しい腕に抱きしめられるように支えられて…北斗姫はドキッとしてしまった。
お父様以外に男性がこんなに近くにいることなんて今までない…。
「慎様…支えは、もう大丈夫ですわ、ありがとうございます」
北斗姫が慎にお礼を言って、支えてもらっている腕を離してもらおうとしたが、
「北斗姫…ちょっと失礼…！」
慎は北斗姫をスッと抱き上げてしまった。
「慎様…！！」
「姫…お疲れが足にもきているのです。私に黙って運ばれて下さい」
慎は北斗姫を軽々と抱き上げた。
「私の首に手を回して、しっかり掴まっていて下さい」
ズンズンと歩き出した慎に慌てて北斗姫は慎の首に掴まった。
「侍女の方々、姫を休ませるので付いてきなさい」
慎はそう言うと侍女を従え、北斗姫をコテージの中まで抱き上げたまま運んだのだった。
北斗姫は抱き上げられるままに慎を見上げた。
慎の顔がすぐ近くにあり、北斗姫は胸がずっとドキンドキンと、その音を抑えることができなかった。
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おゆまる(プロフ) - 950618さん» コメントありがとうございます(^-^)私も「桃の国」バージョンを早く書きたいなと思いながら最後にとっておきました(o^^o)大我王子の後宮に入る北斗姫をお楽しみにしていてくださいね！ (2020年8月11日 22時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
950618(プロフ) - 桃の国バージョン待ってました！北斗姫どうなるのか楽しみです！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: deccfec011 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - やんちゃるもんちゃさん» コメントありがとうございます。虜になったなんて言って頂いて…！ありがとうございます！これからもお付き合いいただければ嬉しいです(o^^o) (2020年7月5日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
やんちゃるもんちゃ(プロフ) - BLに興味のなかった私が一夜にして虜に…おゆまるさん恐るべし (2020年7月5日 13時) (レス) id: 3f51932bf1 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます！私の書くきょもほくを好きになっていただき嬉しいです(o^^o)更新、不定期になりますが頑張ります！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年5月19日 17時
