黄の国バージョン�顱塑堂顱� ページ16
『愛する北斗へ
なんの心配もいらないから、身一つでお嫁においで！
君が嫁いで来る日を心待ちにしてます。
優吾』
北斗姫は馬車の中で、黄の国の王子からの手紙を読み返していた。
あの日、風のいたずらで北斗姫のところに舞い落ちてきたのは『黄の国』の優吾王子の絵姿だった。
実は、
黄の国の優吾王子と北斗姫は面識があった。
面識と言うよりは、幼い頃から王族同士の交流があり優吾王子と幼い頃は幼なじみのような間柄だったのだ。
ただ大人になってからは、北斗姫が跡取り姫として育てられていたこともあり、黒の王様が男子を排除していた為、会うことがほとんど無かった。
優吾王子とは国同士が主催するような公式のパーティーでたまに遠目で見るだけだった。
馬車の中で手紙を握りしめながら北斗姫はずっと不安だった。
本当に優吾王子は私でいいのかしら？
優吾王子は私が嫁ぎ遅れで不美人だと十分知ってる。
大人になってからは遠目に互いに見るだけで、声すら交わしていない。
昔から優しいお兄様のようだった優吾王子。
不安な気持ちは無くならない。
だけど輿入れ前に優しい手紙をくれた優吾王子を信じてみようと北斗姫は思った。
北斗姫が黄の国のお城に無事到着すると、なんと門の入り口に優吾王子が待っていたのです。
「北斗…待ってたよ！」
優吾王子は馬車から出る北斗姫の手を取り、抱きしめた。
「優吾、王子…！」
「昔みたいに、『優吾』って呼んでいいよ。北斗…こっちにおいで？」
北斗姫は優吾王子に連れられて黄の国の王様と王妃様に拝謁する事となった。
「黒の国の第一王女であります北斗でございます。幾久しくよろしくお願い申し上げます」
両陛下と面識があるとはいえ北斗姫は緊張しながら丁寧にお辞儀をした。
王様『姫、皆でそなたが来るのを楽しみに待っていたぞ！』
王妃様『北斗姫…可愛らしく育ちましたね。優吾も待ちきれなかったみたいね、明日の結婚式が楽しみね』
王様も王妃様も優しく声をかけてくれて北斗姫を受け入れてくれた。
優吾王子は、北斗姫が挨拶をしている間も隣でニコニコと微笑んでいた。
「北斗…馬車での旅は疲れたでしょ？今夜はゆっくり休んで。また明日…式で会おうね」
優吾王子があまりに優しくて、昔と変わらない笑顔を自分に向けてくれるから、なんだか涙が出そうになってしまった。
子供の頃と違い、立派な成人王族となったハンサムな優吾王子の笑顔に北斗姫は胸が高鳴った。
黄の国バージョン�髻膳觝Ъ亜羨�←青の国バージョン6〜運命を掛けて〜
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おゆまる(プロフ) - 950618さん» コメントありがとうございます(^-^)私も「桃の国」バージョンを早く書きたいなと思いながら最後にとっておきました(o^^o)大我王子の後宮に入る北斗姫をお楽しみにしていてくださいね！ (2020年8月11日 22時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
950618(プロフ) - 桃の国バージョン待ってました！北斗姫どうなるのか楽しみです！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: deccfec011 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - やんちゃるもんちゃさん» コメントありがとうございます。虜になったなんて言って頂いて…！ありがとうございます！これからもお付き合いいただければ嬉しいです(o^^o) (2020年7月5日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
やんちゃるもんちゃ(プロフ) - BLに興味のなかった私が一夜にして虜に…おゆまるさん恐るべし (2020年7月5日 13時) (レス) id: 3f51932bf1 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます！私の書くきょもほくを好きになっていただき嬉しいです(o^^o)更新、不定期になりますが頑張ります！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年5月19日 17時
