青の国バージョン4〜男が女に服を贈る時〜 ページ13
舞踏会の会場を後にした樹王子は北斗姫を抱き抱え、今日2人の初夜を迎える寝室に入った。
そして北斗姫をベッドへ下ろした。
部屋には2人きり…。
「樹王子…舞踏会を途中で出てきてしまい…よかったのでしょうか？」
北斗姫はさっきのことが気になって仕方なかった。
まさか今日の婚礼の主役である自分たちが舞踏会で途中退室なんて…考えられないことだったから。
樹王子はベッドの上に乗り、北斗姫を見つめた。
「俺たち主役がいなくてもみんな勝手に楽しむよ。ファーストダンスだけでも北斗を見せてやったんだから…有り難く思って欲しいくらいだ」
「でも…」
「父上も母上も分かってるから大丈夫だ。俺が北斗にベタ惚れだって…な」
「…！…ん、んんっ」
樹王子は驚いてる北斗姫を片手で抱き寄せ、その唇に口づけをした。
突然の口付けに驚く北斗姫をそのままベッドに押し倒した。
パサッ…
北斗姫の体は柔らかな寝台が受け止め、真上から覗き込む樹王子と視線が絡み合った。
「北斗が欲しい…」
「あ、待って…湯を使っていないので…汚れてます…だから…」
「待てない。北斗に汚いところなどない。北斗、北斗は俺がイヤか？」
樹王子の真剣な眼差しに目を逸らすことができない…。
「イヤではないです…ですが、やはり…湯を…あっ…！」
「イヤじゃないなら…いいだろ？湯はいらない。もし湯に入るなら、北斗の着てるそのドレスを俺が脱がすことができないだろ？」
「樹…王子？」
「男が女に服を贈るのは、自分でその服を脱がせたいからだ。俺は自分が贈ったドレスを着た北斗を見て愛で、脱がしその全てを愛したい」
樹王子の言葉に赤面した北斗姫に、何度も何度も啄むようなキスをする樹王子。
「北斗…今すぐ愛したい…ダメか？…お前の絵姿に一目惚れして、お前に似合うものをと考えて衣装や婚礼道具を選び黒の国に贈った。そして本物のお前を見て…二目惚れした…」
「樹王子…」
樹王子の秘めた想いの告白。
黒の国にあんなに衣装や婚礼道具が贈られてきた理由。
樹王子の想いが詰まっていたのだ。
そう思うと北斗姫は胸の奥が温かくなった。
「樹王子…本当に私でいいのですか？」
「北斗がいい、北斗しかいらない」
「樹王子…不束者ですが…末長く私を愛してください…」
北斗姫は頬を染めながらそう言うと樹王子に両手を伸ばした。
「北斗…好きだ」
樹王子はそんな北斗姫を抱きしめ、樹王子が贈った北斗姫の水色のドレスを脱がしていった。
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おゆまる(プロフ) - 950618さん» コメントありがとうございます(^-^)私も「桃の国」バージョンを早く書きたいなと思いながら最後にとっておきました(o^^o)大我王子の後宮に入る北斗姫をお楽しみにしていてくださいね！ (2020年8月11日 22時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
950618(プロフ) - 桃の国バージョン待ってました！北斗姫どうなるのか楽しみです！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: deccfec011 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - やんちゃるもんちゃさん» コメントありがとうございます。虜になったなんて言って頂いて…！ありがとうございます！これからもお付き合いいただければ嬉しいです(o^^o) (2020年7月5日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
やんちゃるもんちゃ(プロフ) - BLに興味のなかった私が一夜にして虜に…おゆまるさん恐るべし (2020年7月5日 13時) (レス) id: 3f51932bf1 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます！私の書くきょもほくを好きになっていただき嬉しいです(o^^o)更新、不定期になりますが頑張ります！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年5月19日 17時
