青の国バージョン3〜舞踏会〜 ページ12
ドキドキした結婚式が無事終わり、夕方からは結婚のお披露目の舞踏会。
北斗姫は樹王子とは一旦離れて舞踏会の支度をしていた。
すると、侍女が大きな箱を抱えて部屋に入ってきたのです。
侍女「姫さま…樹王子からコレを姫さまにと…！」
北斗姫はその大きな箱を開けると、中には水色のレースがふんだんに使われた素晴らしいドレスが入っていた。
「綺麗…」
光の加減では虹色に輝くドレス。
ドレスと揃いのティアラやネックレス、ガラスの靴も用意されていた。
ドレスには樹王子からカードが付いていて、
『世界一綺麗な俺の北斗を見せてくれ』
ただそれだけが書かれていた。
北斗姫はカードを見てなんだか恥ずかしくなってしまったが、樹王子からのプレゼントにはとても感激した。
北斗姫は舞踏会のドレスを樹王子からプレゼントされたこのドレスに決めた。
〜舞踏会会場〜
樹王子にエスコートされて北斗姫は舞踏会の会場に入った。
樹王子は、北斗姫をチラリと見たが何も言わない。
北斗姫は不安になった。
樹王子から頂いたドレス…似合わなかったかしら…。
舞踏会での樹王子は軍隊に属しているため、黒色と金色の軍服に勲章を付けた姿だった。
それはそれはとてもカッコ良くて、北斗姫はこんな素敵な王子様が自分の夫なんて、なんて自分にはもったいないんだろう、自分は分不相応な結婚をしてしまったと胸がチクリと痛んだ。
音楽が始まり、ファーストダンスは今日主役の樹王子と北斗姫。
会場の真ん中で、樹王子は北斗姫をリードしなが軽やかに踊っていく。
樹王子は踊りながらじっと北斗姫を見つめていた。
北斗姫はその視線に耐えられず、俯いてしまう。
「やっぱり…最高だな北斗、綺麗だ。そのドレスも似合ってる」
「樹…王子…」
「お前は世界一綺麗だ、だから自信持って胸を張れ！」
樹王子にそう言われ、北斗姫は自分の心の中を覗かれた気がした。
樹王子は北斗姫が自分に自信がないことを見抜いていたのです。
「お前は俺が選び求めた妻なんだから、素晴らしいに決まってるだろ？」
そうニヤッと笑うと、樹王子はダンスが終わると同時に北斗姫を抱き上げた。
「父上、母上、私はこれ以上、愛しい我が妻を誰にも見せたくありませんので退席させていただきたい！」
樹王子は王様と王妃様にそう言うと、舞踏会の会場から北斗姫を抱きかかえたまま退席してしまったのです。
※じゅったん、お誕生日おめでとう！
誕生日記念に仕上げたかったのですが断念…涙
青の国バージョン4〜男が女に服を贈る時〜→←青の国バージョン2〜俺の女〜
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おゆまる(プロフ) - 950618さん» コメントありがとうございます(^-^)私も「桃の国」バージョンを早く書きたいなと思いながら最後にとっておきました(o^^o)大我王子の後宮に入る北斗姫をお楽しみにしていてくださいね！ (2020年8月11日 22時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
950618(プロフ) - 桃の国バージョン待ってました！北斗姫どうなるのか楽しみです！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: deccfec011 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - やんちゃるもんちゃさん» コメントありがとうございます。虜になったなんて言って頂いて…！ありがとうございます！これからもお付き合いいただければ嬉しいです(o^^o) (2020年7月5日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
やんちゃるもんちゃ(プロフ) - BLに興味のなかった私が一夜にして虜に…おゆまるさん恐るべし (2020年7月5日 13時) (レス) id: 3f51932bf1 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます！私の書くきょもほくを好きになっていただき嬉しいです(o^^o)更新、不定期になりますが頑張ります！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年5月19日 17時
