緑の国バージョン�検素鬚げ屬了�合う貴女〜 ページ23
朝早く目覚めた北斗姫は、そっと部屋を出た。
緑の国は、その名の通り自然に恵まれた美しい国だった。
コテージのそばには湖があり、湖の辺りには綺麗な花が咲いていた。
「綺麗…」
朝の光に反射した湖。
そこに満開の花々。
北斗姫の心を癒した。
「北斗姫…？こんなに早く起きられて、眠れませんでしたか？」
そんな北斗姫の背後からそっと声をかけてきたのは、慎だった。
「いいえ、よく眠れました。慎様…お心遣いありがとうございました」
北斗姫は慎たちが自分の為に、コテージを用意してくれて休ませてくれたのに気がついていた。
「元気になられて良かった」
慎はまるで太陽の様な優しい笑顔を北斗姫に向けた。
北斗姫はそんな慎を眩しく思った。
「姫、これを…、失礼します」
慎は北斗姫の足元に咲いていた、真っ白い花を摘んで北斗姫の髪に挿した。
「慎、様…？」
「姫に、真っ白い花はとても似合います」
慎は北斗姫は見つめていた。
北斗姫はそんな慎から目が離せなくなり、顔がカーッと熱くなるのが分かった。
「…さあ、そろそろ出発です。私は先に準備に参ります」
場の空気を変えるかの様に、慎はそう言うと、北斗姫に一礼をしてその場から去って行った。
北斗姫は、慎に挿して貰った花をそっとはずして手元で見つめた。
こんな可憐な花が私に似合うだなんて…。
北斗姫は慎から貰った花を大事に抱きしめた。
「北斗姫…間も無く、緑の国の城に着きます」
慎が馬の上から馬車の中にいる北斗姫に声を掛けた。
「姫、申し訳ないことに、私は他の任務が入りまして、城までお供できません」
「そうですか。仕方ないことです。ここまでありがとうございました」
「姫が無事に城に入られるまで、副団長を側に控えさせます。姫…またのちほど…！」
そう言うと慎は、北斗姫に笑いかけながら馬の腹を蹴り颯爽と隊列から離れて行ってしまった。
あっけないほど、あっという間の慎との別れだった。
もう慎とは会えないだろう。
慎は騎士の1人。
自分は王子妃。
身分差は大きい。
こんな特殊な護衛でも無ければ近づくことはなく、会話などすることも無かっただろう。
北斗姫はズキンと痛む胸の痛みに気がつかないフリをして、今朝、慎から貰った白い花をそっと抱きしめた。
緑の国バージョン�后漸屬料�り主〜→←緑の国バージョン�掘祖砲犇察�
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 493人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おゆまる(プロフ) - 950618さん» コメントありがとうございます(^-^)私も「桃の国」バージョンを早く書きたいなと思いながら最後にとっておきました(o^^o)大我王子の後宮に入る北斗姫をお楽しみにしていてくださいね！ (2020年8月11日 22時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
950618(プロフ) - 桃の国バージョン待ってました！北斗姫どうなるのか楽しみです！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: deccfec011 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - やんちゃるもんちゃさん» コメントありがとうございます。虜になったなんて言って頂いて…！ありがとうございます！これからもお付き合いいただければ嬉しいです(o^^o) (2020年7月5日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
やんちゃるもんちゃ(プロフ) - BLに興味のなかった私が一夜にして虜に…おゆまるさん恐るべし (2020年7月5日 13時) (レス) id: 3f51932bf1 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - みんとさん» コメントありがとうございます！私の書くきょもほくを好きになっていただき嬉しいです(o^^o)更新、不定期になりますが頑張ります！ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年5月19日 17時
