Sweet × Sweet (ページ48)

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甘え下手な甘えん坊（green）ページ48

友人の家に遊びに行ったら、今度結婚するから結婚式には出席して欲しいって報告を受けた。

恥ずかしそうに頬を染めた友人は幸せそうで、ちょっぴり羨ましくなった。

正直…俺も結婚したいなって思ってしまった。

俺にはずっと付き合ってる人がいる。

彼は年下なんだけど、頼り甲斐があり、優しくて細やかな気遣いも出来て、包容力が抜群。

彼はいつも俺を甘やかそうとしてくれるけど、俺はなかなか素直に甘えられなくて…つい意地を張って彼の差し出された手を突っぱねてしまう。

だって…俺は年上だもの。

年下に甘えるなんて…恥ずかしくてできなもん！

だけど…たまに、たまーに、彼に愛された後は彼にくっ付いてみたりして。

そんな時は彼はお日様の様に笑い、強く抱きしめてくれるのだ。

幸せなひととき。

友人宅から帰る時に「お前も彼と付き合いながいんだろ？そろそろ結婚を考えてもいいんじゃない？」なんて言われて結婚情報誌を一冊手渡された。

帰宅してから結婚情報誌を目の前にどうしようか…悩んだ。

慎太郎に結婚したい！なんて…言えない。

まだ年若い彼に結婚したいだなんて言って、慎太郎を困らせることは出来ない。

でも、慎太郎との結婚を夢見ることは許してくれるだろうか？

俺は慎太郎との結婚を想像しながら、結婚情報誌をめくり始めた。

色んなスタイルの結婚。
指輪やドレス、白無垢に色打ち掛け。

凄く楽しい。
綺麗だし…幸せそうな写真ばかり。

でも、俺にはそんな未来は来ないかも…。

俺から「結婚したい」なんて言って、まだ若くモテる慎太郎の人生を縛る様なことは絶対にしたくない。

彼にはまだ…可愛い彼女ができる可能性が十分にあるのだ。

男で、可愛くもない、ついつい意地悪な事ばかり言ってしまう俺がずっと慎太郎と付き合って居られるわけがないのだ。

いつか、慎太郎と別れなる日が来るかもしれないって思ったら、勝手に涙が溢れてきた。

そして俺は、どうやらそのまま眠ってしまったのだった。

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