Sweet × Sweet (ページ29)

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素直になれないの（green）ページ29

年下に甘やかされるなんて…俺のプライドが許さない…！

でも…
慎太郎は俺をいつも甘やかす。

意地を張ってても、甘やかすのが上手い慎太郎についつい絆されてしまう。

慎太郎の俺への甘やかし方はトロリとした蜂蜜のように甘くて甘くて…余韻すら甘い。

それは、蜂蜜を舐めた後に喉に残る甘さの様に濃密だった。

だから…俺はその甘さにどっぷりハマり…抜け出せなくなっていた。

「北斗、こっちに来て。俺、膝がなんか寒いから北斗が温めてくれたら嬉しいなぁ」

慎太郎が俺を呼ぶ。

俺はドキドキしながら慎太郎の隣に座ろうとすると慎太郎はそのままグイッと俺を引っ張り、あっという間に慎太郎の膝の上に座る形になってしまった。

「北斗、あったかい。ありがとう」

「…お前が…あったかいなら…いいけど」

慎太郎を正面から見つめるのが恥ずかしくて、顔を慎太郎の首筋に埋める様に抱きつくと、俺の背をトントンと優しく撫でてくる。

そのリズムと慎太郎の体温が気持ちよくて…段々眠たくなってしまう。

「北斗、もしかして眠い？寝ちゃってもいいよ」

いつもこうやって慎太郎は俺を甘やかす。

「眠く…ないもん…」

「そお？じゃあ、年上の恋人にお願いがあるんだけど。聞いてくれる？」

耳たぶに唇を寄せながら、小さな声で囁く慎太郎。

「…いいよ」

「キスしたいなぁ」

「…し、仕方ない…いいよ…」

「ありがとう！」

慎太郎にそう答えると、慎太郎は嬉しそうに笑った。

お日様の様に朗らかな慎太郎。
でも繊細な気遣いもしてくれて誰よりも優しい。

目を閉じて慎太郎を待ってると優しい口付けが落ちてきた。

最初は触れるだけ。
でも、ゆっくりとだけど確実に口内を暴き、熱い舌先で俺を舐めとかしていく。

「ふ…んぁ…ん…」

慎太郎とのキスはいつも甘くて…溶けてしまいそう。

チュッ…

最後にそんなリップ音と共に互いの唇が離れた。

俺の体は、はしたなくも昂り始めてて、もう力が入らず慎太郎に体を預けていた。

「慎太郎…」

「なーに？」

「…ベッド…連れてって…」

「いいよ」

「慎太郎…あ、あのさ、慎太郎の、お願い事…今なら聞いてあげるけど…？」

慎太郎だって体が昂ってるはず。

だから…これは年上の俺が年下の慎太郎のお願いを聞いてあげなくちゃいけない。

決して俺が…抱いて欲しいからではない…。

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