Sweet × Sweet (ページ19)

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「ねぇ北斗、俺の名前を呼んでみて」

「…き、京本…」

「違う。名前だよ」

「？…だから…京本…？」

「北斗、苗字ではなくて、名前だよ。俺の名前」

「な、なんで…急に？」

「ねぇ、北斗はいつまで俺を『京本』って呼ぶつもり？近々、北斗も『京本』になるのに」

「なっ…！ならないから…！今夜にでも京本と婚約解消したいって親に言うから！」

「言ってもいいけど。まあ、無駄だと思うけどね」

北斗を壁際に押し付け、顎を摘み上げ、顔を上げさせる。

「北斗…名前。言って」

「や、やだ…！」

北斗はプイッと顔を背ける。

「強情だな…悪い子だよ北斗。言わないなら…」

「ん…んんっ…！ん…！！」

北斗の薄桃色の唇を荒々しく塞ぎ、舌を素早く口内に潜り込ませ逃げ惑う舌を絡め取り強く吸いあげた。

北斗の黒髪に手を差し込み後頭部を押さえて、北斗に逃げ道は与えず、北斗の口内を犯す。

この唇は俺だけのものだ。

いや、北斗の全ては俺のものだ。

しばらくすると、ガクッと北斗の体から力が抜ける。

ゆっくりと唇を離すと俺たちの間に銀色に光る糸が繋がり、北斗の唇から一雫垂れ落ちた。

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