Sweet × Sweet (ページ17)

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「ジェシー…？」

「ほくちゃん…本当に君は綺麗だ…」

ジェシーが俺の耳たぶに触れるか触れないかのところで囁いた。

「あ、んっ…！」

その瞬間腰から背中がゾクって震えた。

「ほくちゃんが綺麗すぎてもう、俺は我慢できないよ…」

「え？な、に…？」
　

突然の抱擁。

ジェシーの厚い胸に抱き締められた。

「ほくちゃんを独り占めしたい…」

頭の上から聞こえるジェシーのかすれた声。

俺の心臓は突然の事にドキンドキンと早鐘を打っていた。

恐る恐るジェシーの胸から顔を上げると、ジェシーの端正な顔が直近にあった。

「ほくちゃん…」

ジェシーから視線を離す事ができず、そのままジェシーの顔が見えなくなるくらい近づいてきて…唇を塞がれた。

ピチャン。

いやらしい水音と共にジェシーの舌先に口内を暴かれて…息もできない位の激しいキスの嵐。

「んぁ、は…ん…っ…」

ジェシーの唇が離れた頃には1人で立っていられずジェシーに抱き支えられていた。

「ほくちゃんの蜜は…甘いね。ほくちゃんの蜜はどんな味がするのかずっと味わいたかったんだ。甘くて甘くて…蜂蜜みたいだった」

「ジェシー…な、んで、こんな、こと…」

「ほくちゃが綺麗すぎるから…せっかく隠していたのにみんなに見つかっちゃった。だからもう隠さないで、これからは俺のだって印をつけることにするよ」

そう言ってジェシーは俺の首筋に唇を寄せると、痛いくらい吸われた。

そしてそこには、真っ赤な花びらが一枚咲いたのだった。

「ほくちゃん…もう君は俺のものだよ」

まるで王の様に、支配者の様に微笑む君。

俺はそんな君にもうずっと前から囚われていた事にやっと…気付いたのだった。

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