真夜中の本音 大我side ページ16
「北斗…」
俺は小さな声で呟いて、隣で眠っている北斗の黒髪を何度も撫でた。
北斗は、血が繋がっていない弟。
俺の遊び相手兼世話係として北斗がうちに引き取られてから10年以上が経つ。
戸籍上は兄弟だけど、実質は将来財閥のトップに立つ俺の側近として、仕える人間として親が引き取ったことは分かっていた。
子供の頃は無邪気に俺に甘えていたのに…物心がついた頃から、北斗は俺を主人として接する様になり、今ではしっかり一線を引いて接してくる様になった。
思春期になり、北斗と俺は体の関係ができた。
北斗は抵抗することなく…俺を受け入れた。
北斗はたぶん俺が間違いを起こさないようにと、ある意味で性処理係の役目も兼ねているのだと思ってるのだろう。
俺は…ずっとずっと北斗が好きだから抱いているのに。
北斗にはそれを伝えられない。
北斗…お前は俺をどう思ってる？
俺が主人だから、だから抵抗する事なく抱かれてるの？
少しは俺を想ってくれてる？
夜の闇は俺たちに優しい時間をくれる。
朝になったら北斗は、俺に距離を取り、また離れてしまう。
主人として君臨する者と、
その主人に仕える者。
その２人の距離は果てしなく遠い。
真夜中の今だけは…北斗が『俺だけの可愛い北斗』になり、この腕の中に収まってくれている。
ねぇ、北斗。
そろそろ俺も我慢の限界なんだ。
本当の気持ちを言ってもいいかな？
それとも本当の気持ちを伝えたら、お前は逃げてしまうんだろうか…。
「北斗…ずっと愛してる…今までも、これからもお前だけ…」
俺は北斗の白くて滑らやかな肩にキスをした。
「ごめんな、お前を逃してあげれない…」
なぁ、聞こえてるんだろ？北斗？
俺はそう言って北斗を強く抱き締めた。
そんな俺の行為に…寝たフリをしている君は、ピクンと肩を小さく揺らし…また寝たフリを続けた。
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FUKI(プロフ) - はじめまして(^^)いつもいいお話をありがとうございますm(_ _)m私もきょもほくが好きですがじゅりほくも好きなので、こういう短編集で見ることができてとても嬉しいです！これからも楽しみにしています!! (4月10日 16時) (
レス) @page5 id: e80d2cc236 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - 短編じゅりほくも楽しみにしてます！のんびり待ちますので、ご無理はなさらないで下さいね！ (2020年9月26日 1時) (レス) id: 88fa24df75 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - モモさん» ありがとうございます(o^^o)こちらのお話はとっても短いので…コメントまで頂くのが申し訳ないくらいです(＞人＜;)近いうちに短編でじゅりほくを更新したいと思ってます。 (2020年9月25日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - こんばんは！じゅりほくありがとうございます！2人のやりとりにキュンとしました。 (2020年9月24日 0時) (レス) id: 23e27c4448 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - モモさん» こちらこそですm(_ _)m全部読んでいただいてるなんて…メチャ嬉しいです(o^^o)更新がんばりますね！ (2020年9月23日 23時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年9月20日 1時
