平和な日々は終わりを告げた… ページ9
「ほーくと！」
声は廊下から聞こえてきた。
俺は立ち上がり廊下の方を見つめた。
すると廊下の人だかりが、スーッと左右の脇に避けそこに一本道ができた。
そして、そこから出てきた人物…
「京本…大我…？」
なんで、こんなところにいるんだ？
アイツは３年。
ここは２年生棟。
ここに来る用事なんてないはず。
しかも、いつも昼は取り巻きを連れて学食あたりにいるはずでは？
なんで俺を目指してこっちに来るんだ？
「ほーくと。昨日の腕の怪我、大丈夫だった？」
京本は俺の席の前まであっという間に来て湿布をしてる腕をそっと撫でてきた。
俺たちの周りは、気持ち悪いくらいの沈黙で、俺たちの会話を固唾を飲んで聞いている。
「え、あ…大丈夫。って言うか京本先輩…なんでここに？」
「北斗、気づいてなかったんだ。北斗、昨日忘れ物してるんだよ？」
「へ…？忘れ物…？」
「そうそう、2人きりで過ごして…別れた後にね。俺はそれを届けに来ただけ」
2人きりで過ごしたって…なんかその言い方…嫌だ。
でも、忘れ物ってなんだ…？
俺、何か忘れたかな？
「ふふふ…まだ分からないの？これだよ」
京本が胸ポケットから学生手帳を出してきた。
「あ…」
「大事なものだからね…落としちゃダメだよ？」
「ありが…とうございます…」
俺は京本から学生手帳を受け取ろうとてを手を伸ばした瞬間、不意を突かれ京本に手を掴まれ引っぱられた。
…ギュッ…
バランスを崩した俺は京本にぶつかるようによろけ…なぜか京本に抱きしめられた。
「お礼してほしいな…」
抱きしめられながら、俺だけしか聞こえないくらいの小さな声で耳元で囁かれた。
「え…？」
「そうだね…毎週水曜日と金曜日の２回、一緒にお昼ご飯食べよう。
明日は金曜日だから北校舎の屋上に来て。学生手帳はその時に返すね」
京本は俺しか聞こえないように、そう言って俺を離した。
「じゃーね、北斗。またね」
「……」
京本は俺にヒラヒラと手を振って教室から出て行こうとして…
不意に、立ち止まった。
そして…教室に、廊下に、溢れかえってる人々に向かって爆弾発言をしたのだった。
「北斗の処女は俺のだから。みんな手を出さないでね？」
京本は誰もが見惚れるような笑顔で、とんでもない爆弾を投下して…あっという間に去って行った。
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おゆまる(プロフ) - はるかなたさん» またまたコメントありがとうございます(^-^)今回はきょも様が爆弾を投下したおかげで、今後ほくちゃんは大変な目に合わないといいなぁと作者は思っているところです（笑）また次のお話もお付き合い頂ければ嬉しいです(o^^o) (2020年9月6日 22時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
はるかなた(プロフ) - きゃーーー！大我くんカッコイイ！美しいのが伝わってきます！そして北斗くんのピュアな感じ、、、キュンキュンします。最高です！！！大我くんにロックオンされ、少しずつ惹かれるんだろうなー。いいなー。どっちも羨ましいです(≧▽≦) (2020年9月6日 7時) (レス) id: f189f1e0d5 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - なおさん» 天才！？だなんて…凄い褒め言葉…ありがとうございますm(_ _)m不定期にはなりますが更新頑張りますね(o^^o) (2020年8月31日 7時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - はるかなたさん» にやけてもらえて良かったです(^-^)ほくちゃんもモテ男きょもに振り回されますが、無自覚ウブな可愛いほくちゃんにきょもも手を焼きそうですよねー（笑）末長くはまってもらえるように頑張りますね(o^^o) (2020年8月31日 7時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - rriさん» コメントありがとうございます(^-^)きょもほくの関係性がどタイプで良かった〜！キュンキュンして貰えて嬉しいです(o^^o)これからも頑張るのでよろしくお願いします！ (2020年8月31日 6時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年8月26日 20時
