つかまった６ by北斗 ページ6
胸まで掛けたブランケットからほんのり京本の匂いがする…。
なんか妙に京本を意識しちゃう。
だけど、当の京本は近くの椅子に座り直してイヤフォンをして音楽を聴き始め自分の世界に入っていた。
なんか、俺だけ意識して…馬鹿みたいだ。
もう気にしないで寝ちゃおう。
ふー…
やっぱりなんか寝不足だったのかな…。
柔らかなソファーに体を預けてると、目がトロンとしてきてだんだん開けてられなくなってきた。
横になってみてやっぱり眠かったのだと実感する。
ウトウトしてきて…もうすぐ眠りに落ちる…そんなタイミングだった。
「北斗、今日の分」
「…え…？」
京本の声が直近で聞こえた。
眠い目を擦り、目を開けると京本のドアップの顔がすぐ目の前にあった。
「え？って、もう昨日の約束忘れたの？」
京本の耳元で響く声にドキッとした。
「え…あの、い、や…それってさ、冗談でしょ？」
「なに言ってるの？冗談なわけないでしょ？」
自分の耳元で喋ってる京本の声がなんとなくイラついてる？
間近で見つめてくる京本の瞳が…獰猛な野獣みたいにギラギラとしていた。
なんか、京本が怖い…！
京本から逃げないと…！
よく分からないけど、俺の中の何かが「逃げろ！」って警鐘を鳴らしてきた。
「京本…ど、どいて…！」
「ヤダって言ったら？」
「京本…やめてよ。悪ふざけは…！」
バンッ！
ソファーから起き上がろうとしたのに、逆に京本に馬乗りにされ、両手を押さえつけられてしまった。
「お、俺から降りろよ！は、離せ…！」
「可愛い顔してさ、無防備に寝てる北斗が悪いよね？」
「何が、可愛いだ！寝てるのに無防備もクソも無いだろ！」
京本はクククって笑いながらも俺の上から降りる気配すらなく、押さえつけてる手の力も弱めてくれない。
京本ってこんなに力あった？
なんとか京本の下から脱出しようと体に力を入れて押し返そうともがいてみても、京本はピクリとも動かない。
「北斗さぁ、警戒心、な、さ、す、ぎ」
京本はそう言ってスーッと目を眇めると唇を寄せてきて、あっという間に俺の唇を塞いだのだった。
※「つかまった」シリーズはこちらに全て移しました。何度も更新通知が行ってしまった方…スミマセン(＞人＜;)
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おゆまる(プロフ) - 笹さん» お返事遅くなりごめんなさい(＞人＜;)こちらのシリーズなかなか書けずに本当にごめんなさいm(_ _)m不定期更新になりますが気長にお待ちいただければと思います！ (2020年8月31日 10時) (
レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - 返信ありがとうございます！「つかまえた」バージョンですか！？楽しみにしてます( ^ω^ ) (2020年8月15日 8時) (レス) id: 222b2fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - 笹さん» コメントありがとうございます(^｡^)いつも読んでいてくれるなんて嬉しいです(o^^o)「つかまった」の更新、遅くてごめんなさい。対になる「つかまえた」バージョンも書こうかと思ってます。頑張りますね！ (2020年8月13日 20時) (レス) id: fbd0396cf8 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - いつも見さしてもらってます！「つかまった」シリーズも楽しみにしております(*^o^*)っ (2020年8月11日 22時) (レス) id: 222b2fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年8月2日 21時
