甘くて美味しい

元通り？ ページ42

あれから1週間…京本とは会ってない。
わざと避けてるわけじゃなくて、お互いに個人仕事が忙しかっただけ。

あの日の翌日、朝起きてスマホを見てびっくりした。
京本からのLINEが立て続けに入ってて。
着信も…たぶん10回じゃきかない。

でも…LINEには返信はしなかったし、電話も折り返しはしなかった。

京本からはそれ以降はパッタリ連絡は無くなり、これで前と同じに戻ったんだなって実感した。
ただ一つ元に戻らなかったのは、自分の気持ちだった。京本と楽しく過ごした時間は…忘れられなかった。



今日はSixTONES全員での雑誌撮影。
さすがに京本と顔を合わせないわけにはいかない。
ペア撮影もあるし…京本とペアじゃなければいいなぁ。
憂鬱な気持ちを抱えながら仕事場に向かった。


高「おはよ〜！北斗、久しぶり！」

控室には俺が1番乗りで、次に来たのは高地だった。
正直言って２番目に来たの高地で良かった。
もし京本だったらどうしたらいいか分からなかったし。

高「ん？北斗…弱ってる？」

長い付き合いだけあって高地は俺の変化に敏感で、俺の隣に座って頭をポンと撫でてきた。

「そんなことないけど…」

なんだかんだでお兄ちゃん的な部分がある高地に安心する。

高「疲れてる？まだ時間あるから寝てもいいぞ？」

高地が優しい笑顔でそう言ってくれたから…思わず高地の肩に頭を乗せて…目を瞑った。



末ズ「おっはー！…」

高「シー。静かに…」

ジェ「あら、北斗、寝てるの？」

高「なんか、疲れてるみたい」

京「おはよ…！…」

高「きょも、静かにね？」

京「北斗…？！なんかあったの？」

高「いや、なんか疲れてるみたいで、時間あるから寝たらって言ったら、本当に寝ちゃったんだよね。笑」

たろ「珍しいよね、北斗が誰かに寄り掛かって寝ちゃうなんて。でも北斗ってほんと美形だよな…寝顔でも色気が。笑」

京「………チッ…ありえないし…」

樹「はよー。間に合った！」

末ズ「樹…シー！」

樹「あ？…北斗寝てるの？先週はメチャ仕事入っていたから疲れてるのか。ギリギリまで寝かせてやったら？」

高「俺…身動きできないんですが！笑」

樹「仕方ねーだろ？しばらく北斗の枕になってろ！笑」

たろ「…？きょも？なんかイライラしてる？」

京「…なんで？」

たろ「なんとなく雰囲気？」

京「べつに、普通だよ！」

樹「きょもも忙しかったし、お疲れなんだよね。北斗は眠り姫、きょもはイライラ姫か。笑」

樹ってホント…言い得てる。

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