Ωとα ページ17
思わず…抱きしめた腕の中で北斗が震えてる。
「やだ…京本、離してぇ…」
俺の腕から逃げようとしてる北斗から発する強い香りは収まる気配がない。
頭の奥をチリチリ焼くような…そう、αの本能を引きずり出す…そんな危険な香り。
αダブルの本能を刺激する香りを放つ存在なんて滅多にいない。
あぁ北斗、俺分かっちゃったよ。
北斗…お前…、
「Ωだったんだな…北斗…」
「……！！！」
腕の中の北斗がビクッと大きく震え、体を硬くした。
「な、なに、言って…るの…きょ、もと…」
北斗が震えた声で否定する。
でもそんな泣きそうな声で言っても、俺の言った事を肯定してるとしか思えないよ？
「北斗…」
俺は北斗の首筋に顔を埋めた。
あぁ…なんて香りなんだ…ずっと嗅いでいたい。ますます香りが強くなる。
Ωの北斗も俺のαフェロモンに刺激を受けてるのだろうか？
俺は、北斗の甘い香りに誘われるままに北斗の首筋に唇を寄せた。
そっと首筋に吸い付いた。
チュッ…チュッ…ペロリ。
甘い…甘過ぎる…
北斗…なんてお前は甘いんだ…
何度も北斗の首筋を食み、吸い、舐めた。
北斗は立っていられず、ズルズルと床に座り込んでしまった。
「ヒック…きょも…と…やだ…こんなの…俺…やだ…」
抱きしめながら顔を覗きこむと、北斗は涙を零していた。
「あ…！…北斗…泣くな…」
北斗の泣き顔に胸をギュッと掴まれた。
可哀想な北斗、泣かせたくない、でももっともっと泣かせたい。
複雑な感情の波が押し寄せてきたが、やはり北斗が涙を流してる様が…見ていられず、切なくなってしまった。
「北斗…もうしないから…大丈夫、俺はいつも抑制剤飲んでるから。これ以上何もしないから…だから泣きやめ」
ホントは抑制剤飲んでいても北斗のΩフェロモンはかなりキツイけど。
「きょも、と…」
北斗は後ろから抱きしめている俺の腕をギュッと掴んだ。
「ご、ごめんなさい…きょーもと…お願い、内緒にして…みんなには内緒にして、お願い…！」
「北斗…でも…」
バースを偽って行くなんてこれから大変だぞ？
今までも大変だったんじゃないのか？
「お願い…京本…お願い…」
涙を流しながら必死にお願いしてくる北斗に、俺は折れた。
「北斗…分かったから。みんなには内緒にする。だからもう泣きやめ」
「うん…京本…あ、ありがとう…！」
「でも、北斗…今日はこの際、全部正直に話してもらうよ？」
俺は北斗の耳元でそう呟いた。
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おゆまる(プロフ) - 玲奈さん» 玲奈様:コメントありがとうございます！私も玲奈さんの作品を毎回楽しく読ませて頂いてます！可愛いほくちゃんが早くきょもに食べてもらえるように頑張って更新していきたいです(o^^o) (2020年4月17日 23時) (
レス) id: 4b7fbc87c0 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！きょもほくがこれからどうなっていくのか楽しみです♪無理せずおゆまるさんのペースで頑張ってください(o^∀^o) (2020年4月17日 12時) (レス) id: b5e060017f (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - こさん» こ様:コメントありがとうございます！大好きって言っていただきとても嬉しいです！私も早くほくちゃんを食べて欲しいので頑張って書いていきたいです！ (2020年4月16日 17時) (レス) id: 4b7fbc87c0 (このIDを非表示/違反報告)
こ(プロフ) - 初めてコメントします！大好きです！！きゅんきゅんしすぎて早く食べちゃえ！と心でkymくんを応援しています！ (2020年4月16日 15時) (レス) id: 966cf8dc67 (このIDを非表示/違反報告)
おゆまる(プロフ) - まなみ様:コメントありがとうございます！お返事遅くなりスミマセンm(_ _)m拙い文章で書きたい衝動だけて書いてしまった感がありますが…細々と書いていきたいと思います。 (2020年3月24日 22時) (レス) id: e289572b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆまる
| 作成日時：2020年3月21日 15時
