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fkr『山本、まだ終わってないよ。そのまま固定して、NICUに運んで。もうすぐ俺も着くから』
ymmt「分かりました」
じゃあと言って電話は切れた。福良先生の言葉にもう一度気合を入れ直し、処置を続ける。
NICUへ運ぶ前に母親と対面させる。
ymmt「田中さん、おめでとうございます。新生児科の山本です。赤ちゃんは小さいので、NICUに入院して検査しますね」
田中さんは赤ちゃんをひと目見た後、僕の腕を掴んだ。
「先生、どうか、どうかこの子をよろしくお願いします」
まっすぐ僕に向けられた視線には不安とこの子への強い思いを感じる。
ymmt「・・・大切にお預かりさせていただきます」
いつも福良先生がお母さんたちに掛けている言葉。少しでも田中さんの不安を解きたくて、僕も真似して母へと告げる。
ymmt「行きましょう」
山森さんへと声を掛け、NICUへと赤ちゃんを連れて行った。
赤ちゃんを保育器に入れ、人工呼吸器を装着したところで福良先生がNICUへと入ってきた。スエット姿のままの福良先生はおそらく起きてそのままこちらへ向かってくれたのだろう。息も若干上がっている。
ymmt「福良先生・・・」
視界にその姿を捉えた途端、膝から崩れ落ちそうになった。極限だった緊張が解けたのだろう。
fkr「よく頑張ったね。ルートは俺がとるから、検査の準備してもらってもいいかな？」
(ルート；点滴をいれる血管を確保すること)
ymmt「はい、わかりました」
一通りの処置が終わり、やっと椅子に座れたのは午前6時をすぎる頃だった。窓の外の空は明るくなり始めている。やっと、朝がやってきた。
いつの間にか白衣に着替えた福良先生が僕の横に座る。
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たぴおかみるくてぃー(プロフ) - Arisaさん» いえいえ、お役に立てて何よりです。いや〜この作品何回読んでも感動。何度も読み返すことでどんどんこの作品の奥深さが感じられるんですよ（ちょっとよく分かんないですよね、すみません）やっぱり命を取り上げる作品は考えさせられますね。長々とすみません (2020年10月6日 0時) (
レス) id: cf3c86d772 (このIDを非表示/違反報告)
Arisa(プロフ) - たぴおかみるくてぃーさん» 誤字の指摘、ありがとうございます。修正しますね。今も読み返していただいて、ありがとうございます！ (2020年10月5日 20時) (レス) id: 791f405f1a (このIDを非表示/違反報告)
たぴおかみるくてぃー(プロフ) - お久しぶりです！読み返してたら、誤字を見つけました。協会→教会ではありませんか？ (2020年10月5日 8時) (レス) id: cf3c86d772 (このIDを非表示/違反報告)
たぴおかみるくてぃー(プロフ) - Arisaさん» 続編の更新楽しみにしてます!!私も医療系書こうかな(；−ω−)ｳｰﾝ (2020年8月1日 20時) (レス) id: cf3c86d772 (このIDを非表示/違反報告)
Arisa(プロフ) - たぴおかみるくてぃーさん» 医療系小説を見かけなかったので、書いてみちゃいました。続編が更新中ですので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです！ (2020年8月1日 20時) (レス) id: 791f405f1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Arisa | 作成日時：2020年6月25日 20時
