花咲く少女 【鬼舞辻無惨】

花が二十七輪 ページ28

どれぐらい、時間が経ったのだろう。この地下室に閉じ込められたから。


帰りたいと思えば。鳴女さんの名前を呼べば、私はすぐ無限城に行けるだろう。


でも、そうしない。


そうしたらきっと、二度と死ぬことは出来ないから。


するとしても、私が完璧に”青い彼岸花”となる直前だろう。


・・・いや、もう直前に近い状態かもしれない。


私の体は、もうほぼ青い彼岸花となっている。


手足は弱弱しい葉になっていて、顔は彼岸花の蕾に右目と口をつけだけになっている。胴などのところは、もう完全に茎となっていた。


『ーーーそろそろ、会えますかね？』

宇「ほー。誰に会う気なのか、ちょいと教えてもらっていいか？」

『！・・・関係ないでしょう。それで、何ですか？ご飯の時間ではないですよね？まぁ食べませんが』

宇「つれないねぇ。・・・で、突然だがA。




ーーーここから出ろ。」

『え・・・？』

宇「あー勘違いすんなよ？もうすぐここに来る無惨を道連れにするために、お館様自らここを爆発する。だからお前を別の場所に移動させるということだ。逃がすわけじゃない」

『・・・無惨さんがここに来るの？』

宇「あぁ。だが元柱であり忍でもある俺から逃げられるとは思うなよ？」

『この足で逃げられるとは思ってませんよ』

宇「そうか。・・・までも、決戦が終わるまで寝ていろ」

『え』


まさか、と思うと共に鋭い衝撃が走った。


・・・貴方に気絶させられるの、何回目でしょうか。



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耀「・・・やあ、来たのかい。

・・・初めましてだね。鬼舞辻・・・無惨・・・」

無「・・・よくもAを連れ去ってくれたな、産屋敷。今すぐ返してもらおう。」









鎹「緊急招集ーッ！！緊急招集ーッ！！産屋敷邸襲撃ッ・・・産屋敷邸襲撃ィ！！」









無「貴様らがこれから行くのは地獄だ！！目障りな鬼狩り共、今宵皆殺しにしてやろう！」









・・・最後の戦いが、始まる。









Aが目覚めるまで、戦いが終わるまで、あとーーー

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